次女エリス
それからどんどん日が進むのが早くなるのを感じながら過ごしていた。気が付くとエリナは笑ったり立ったり話そうとしていたりして、私達を驚かせていた。ただ、エリックはどこか焦った様子で私を愛でてくれていた。
育児はある程度任せられたけど、私は疲れを感じていた。
魔法があるから物を取ったりするのは楽できるけど、こんなに大変なのね・・・エリックも来てくれるけど仕事が忙しそうで・・・
エリックは義母から引き継いでこの国の王になっていた。そして貴族達のお祝いの品を受け取ったり社交界など開いて交流を図ったりと忙しそうにしていた。
私はエリナを連れてお城を回っていた。使用人達や兵士の皆は大事に扱ってくれていた。兵士は笑わそうとして泣かせたり、使用人達はその様子に落ち着いて対応していた。そして私は、兵舎の方に足を向けた。皆は止めたけど、私は魔法を見せたくなって動いてしまっていた。
昔の様に体調に現れたりする事もなく私は訓練場に立つことが出来た。
今でも、あの頃の事は思い出すけど、前の時の様に苦しくなることは無くなったわ。
そして、魔法を見せるとエリナは笑っていた。周りの人達はどこか優しく魔法扱っていて、私は声を上げそうになったが、ナグアがやってくると皆いつもの様に魔法を撃ちだした。
「ニーナ様、エリナ様は魔法を見ても驚いて泣かないんですね」
「ええ、私に似たのかしら」
「きっとニーナ様の様な魔法を使える人になるかもしれませんね」
「それはそれで複雑な気持ちになるけどね」
ナグアと話しているとエリナはナグアに手を伸ばした。
「は~い、エリナ様~ナグアですよ~」
「ナグアも結婚はしないつもりなの?」
「そうですね~相手が見つかればしちゃうかもしれませんね」
「そう・・・ナグアの子供もかわいい子が生まれそうね」
「気が早いですよ!」
その声にびっくりしてエリナは泣き出してしまったので、私はまたエリナを抱っこしてあやした。
「なんかすいません」
「いいのよ。ナグアも魔法兵の事ばかりじゃなくて自分の事も考えてね」
「はい」
そうして私は部屋に戻り色んな魔法を見せたりお話を聞かせたりして過ごし、また体の異変に気が付いた。
そしてまた、女の子が生まれた。エリックは1人目の時より喜びは小さく見えたけど私は嬉しかった。
2人目はエリスと名前を付けて大事に育てていったが、その頃から不穏な噂を耳にするようになった。




