1人目の子供
アルカニアの3人は数日テラゴニアに滞在して帰って行った。
その間に私は医者に診てもらい少し休んでいた。
「やっぱり私が居ないといけませんね!」
少し怒り気味のアンナがそう言って頬を膨らませていた。
「連れて行かなかったのは悪かったわ。だから機嫌を直して」
「知りません!」
本当にこの子は・・・
私が困っていると医者が検査結果を伝えに来た。
「おめでとうございます」
「・・・そう」
ついにこの時が来たのね。
アンナもその言葉に興奮していた。
「本当に!本当におめでたですか!?」
「ほぼほぼ確定です」
「でも、症状だけで分かるものなのですか?」
「そうですね・・・症状だけ見れば風邪が近いですが、来るものも来ないとなると・・・」
医者は少し気まずそうにそう言ったので私はエリックを呼ぶようにアンナに伝えた。
そういえばタリア様は探知すれば分かると言ってたわね
探知してみると私の中にはとても小さな魔力があった。
ニーナさんに変わる前に私お母さんになっちゃうのね・・・
お腹を摩りながらエリックを待っているとエリックが血相を変えて走ってきた。
「子供が出来たって!?」
「もう!アンナ、先に伝えたわね・・・」
仕方ないと言わんばかりの顔をしながら私はエリックに伝えた。
「子供・・・出来たみたい」
医者とユミナは察して部屋の外へと移動した。
「ええ、私生理も遅れてるだけと思ってたけどなかなか来なかったの」
エリックは凄く喜んでいた。その様子を私も見て嬉しく思えた。
「でも、ニーナ。これからは安静にしているんだよ」
「私はいつも静かよ」
エリックは笑顔で固まった。
「冗談よ」
それからは私は軽い運動だけしてほとんど部屋に居ることになった。部屋では手紙を書いたり本を読んだりととにかく静かにしていた。
そして母に手紙を出して1週間しないうちに城にやってきた。
「ニーナ!元気になったのね!」
母はそっと私を抱き寄せるとしばらく離さなかった。
「はい、おかげさまで元気になりました」
「手紙見たわよ。ついに出来たのね」
「はい」
「しばらくお城で様子を見ようかしら」
「お母様、お父様達はいいのですか?」
「ニーナの今が大事なのよ」
それからは母は私の近くに居ると言って義母にも挨拶に行っていた。それからはずっと私の近くに居て私の様子を見ていた。。
どんどん日が進みつわりも酷くなりながらも私は幸せと不安を感じながら過ごしていた。そしてどんどんお腹が大きくなりついにその日がやってきた。20歳で第1子、女の子が生まれた。
周りの人達は凄く喜んでいたが私は色々と衰弱気味だった。
流石、ニーナさんの体ね・・・私、産めたのね・・・
それから私は弱弱しく娘を抱いた。




