アルカニアの訪問
視察の準備は着々と進められていった。アテニア魔法学校でも生徒達に課題の準備など急ぎでやらせていた。そして、その日がやってきた。王都にあの3人がやってきた。
「帝都程大きくは無いが立派だな」
「ええ、私達の国よりも豊かに見えるわ」
「ここまで来る道中も退屈なくらい平和だったしな」
私とエリックは王都の入口に3人程アルカニアと名乗る人達が来たと連絡を受け城に招待した。
城に3人が来ると3人は王妃に謁見をした。
「お初にお目にかかります。私は魔法連盟アルカニアのクレナガルと申します。他2名もアルカニアの者です」
カルデロンとピッツェルは頭を下げそれぞれ一言ずつ挨拶を済ませた。
「よく来てくれました。テラゴニアは貴方達が敵対行動をしない限り歓迎します」
「ありがとうございます」
「では、魔法学校にはこの2人と王太子妃を付けますのでゆっくりと見て行ってくださいね。それと泊まる場所に困ったらお城へ来てください」
「お心遣い痛み入ります。それでは失礼いたします」
そして、部屋から出ると私は3人と話し始めた。
「こんなに早く来るなんて思いもしませんでした」
「いや、あの言葉が本当なのか知りたくてな」
最初から疑っていたのね。確かに虫が良すぎたかしら
「それで、魔法学校を案内してくれるんだったな」
「はい、校長にも話は付けてありますので」
「ほう、準備も万端か。今度は抜き打ちにしないとな」
「御冗談を」
私とクレナガルが話しているとカルデロンは茶々を入れ始めた。
「おいおい、なんかこの前より堅苦しい感じがするぞ?」
「そうですね、場所が場所ですから」
「じゃあ魔法学校に着いたら変わるのか?」
「ご想像にお任せいたしますわ」
「ケッ、この前の方がよかったぜ」
ピッツェルは呆れていた。
「相変わらず場の空気も読めないのね」
「わりぃかよ」
「せっかく友好的なのだから大人しくしてなさい」
「なんだ~文句あんのか?」
「やめないか」
クレナガルは2人を止めて馬車に乗り込んだ。その後を私達も追って馬車に乗った。
「改めて、世話を掛けるな」
「せめてもう少し時間を空けていただけたら、もう少し準備をさせて頂けたのですが」
「あまり準備をされても面白くないからな」
しばらく馬車に揺られ学校に着くとナタリアは入口で立っていた。
「ほ、本日は来ていただきありがとうございます」
「緊張しまくってるぜ」
カルデロンが笑いながらそう言いだしてピッツェルがまた呆れながらそれを止めた。それから私達は生徒達の様子を見せていった。すると、3人は驚いた顔をしていた。
「連絡を受けていたが、その連絡は正しくなかったようだな」
「ああ、なかなかなもんだぜ・・・」
「・・・負けていられないな」
どんな連絡を受けていたのかしら・・・というよりまだ居たのね。間者・・・いえ、監視員というべきかしら




