タリアの体調
タリアは怒ったまま地面を叩くと氷の蔦が伸びた。私は障壁を全面に張ると障壁に巻き付いていった。
これは?氷の蔦?何の植物を作ってるの?
「これでも食らってなさい!」
蔦の先を見ると花が咲いたのが見えた。
バラ?・・・棘が!
障壁に食い込もうと棘が出てきているのが見えた。
「貴女には似合わないかもしれないけど、その花は薔薇よ」
「綺麗な魔法ですね!」
「そんな状況で喜ばないの!」
確かに打開しないとずっとこのまま縛られ続ける事になるわね・・・
「さあ、ニーナ!抜けて見なさい!」
私は笑顔のまま電気を走らせ砕いていった。
「な、なによ・・・その魔法・・・」
「親善試合でも見せたでしょ?」
「雷・・・」
「タリア様もそろそろ本気出し始めた気がしたので使っちゃいました!」
「貴女って人は・・・」
タリアは不敵に笑うと両手を広げた。
あの魔法が来るわ!
雰囲気が変わり、周りの温度は下がっていった。雪が降り始めた。
「次は倒れないわ!!」
タリアの魔法を受けて、障壁が凄い音を立てていた。そして次第にその音は強く激しくなっていった。
凄い・・・前の時より強い!
しかし、急にそれは止まった。そしてタリアは口を押えて膝をついた。私は急いで駆け寄った。
「タリア様!大丈夫ですか!!」
「ええ、少し気分が・・・」
私はタリアの背中を摩り様子を見ていると少しずつだが落ち着いていった。
「私ね・・・来てないの」
「え?」
「だからね・・・30日くらい経ってるのに来ないの」
「も、もしかして・・・タリア様に!」
「ええ、そうよ。魔力探知してみて」
そう言われて探知をしてみるとタリアの中にもう一つ魔力が薄っすらとあるのが分かった。
「おめでとうございます・・・タリア様」
「ありがとう」
私はそっとタリアを立たせると馬車を呼んだ。すると、離れた所にいた2人も寄ってきた。
「今日はこれでおしまいかい?」
「ええ、凄くおめでたいのよ!」
「え?」
「タリア様に!」
私はなぜかタリアにスパーンと頭を叩かれた。
「まったく大声で言うんじゃないわよ!」
「だって、凄く嬉しい知らせですよ!」
「分かったから・・・私に子供が出来たの」
ナグアも思わず声を上げてタリアの手を握った。
「おめでとうございます!」
「え、ええ・・・ありがとうって貴女誰?」
「あ、失礼しました。私はナグアと言います。魔法兵の隊長をしています」
「隊長さんなのね。私はタリア・アライアよ。ニーナの同級生よ」
エリックも笑顔で祝福していた。
私もいつかは子供が出来るのね・・・大丈夫かしら
私の考えを見透かしたようにタリアは笑い、私の前に来た。
「心配しなくて大丈夫よ」
「はい、ありがとうございます・・・」
そして私達は全員城に戻って行った。




