タリアとの再戦
エリックが場所の手配を進めている間、タリア様は私と一緒に居た。そして一緒に昼食を摂っていた。
「相変わらずお城のお料理も美味しいわね」
「お褒め頂きありがとうございます。料理長も喜びます」
「でも、貴女いつも自分のお部屋で頂いているの?」
「普段は食事を摂る部屋で頂いてますよ?」
「ならなんで今日はお部屋なのかしら?」
「タリア様と一緒に食べたかったからですわ!」
「見え透いてるわよ」
タリアのジト目に私はたじたじになった。
「それで、もう体調の方はいいの?」
「心配してくださるのなら今日の試合は・・・」
「止めないわよ?」
ダメか~・・・相変わらず手強いわ。
そして昼食が終わるとタリアはゆっくりとお茶を飲みその時を待つかのように話し始めた。
「それで?今まで連絡が来なかったのは何か理由があったのかしら?」
「ええ、まあ・・・」
「それは話せないの?」
「タリア様は魔法使いの組織をご存じでしょうか?」
「魔法使いの組織?」
「私はそこへ今のアテニアの校長と行ってきました」
「色々聞きたいことができたわ」
私も正直理解出来なかったですもの・・・なぜ私だったのかとか
「今の校長が誰なのかはどうでもいいわ。なぜ、貴女なのか・・・組織って何よ?」
「えっと~それは~」
ドアをノックする音が聞こえて話は中断された。そしてエリックがやってきた。
「あちこち兵を送って色んな所に聞いてきてもらったよ。一応王都の近くだから心配しないでね」
私は凄く嫌そうな顔を久々にエリックに見せた。エリックは苦笑いをしながら動きだけで謝った。
「では、行きましょうか!」
タリアはやる気満々で立ち上がると私の手を掴み引っ張っていった。その勢いにその場にいた全員が置いていかれてしまっていた。
外へ出るとすでに馬車が準備されていた。私は観念するとその場にいた兵士に伝言を伝えるとそのまま馬車に引っ張り込まれた。
そしてしばらく馬車に揺られて着いた場所は広い丘だった。
「さあ準備なさい!!」
「タリア様落ち着きましょ・・・ね?」
「ここまで来てやらない選択肢はありませんわよ~」
昔と変わらない高笑いを聞いて私は少し安堵していた。
「さあ、配置に着きなさい!!」
私は渋々移動して距離をとった。
「馬車を少し離した場所に移動させてくださいね」
兵士にそう伝えて私はタリアの方を向いた。タリアはすでに詠唱を唱え始めていた。
は、早すぎる!どれだけ試合したかったのよ!!
そして試合は始まった。




