お城でもタリア様
なぜかこの日はタリアが城にやってきていた。
「ニーナ!ニーナはどこにいるの!!」
「お待ちください。殿下に何の用ですか?」
「いいから退きなさい!」
「いきなり会わせろと言って会えるお方でも無いのですよ!」
入口で兵と悶着を起こしているタリアを見て私は変な汗をかきながらお城へ招き入れた。
「タリア様・・・お変わりないのね」
「礼儀を知らないのよ!あの兵士は!」
「そ、それで今日は何の用事で・・・?」
「それより貴女いつ復活したのよ!」
「え?」
「まったくそんな事も書かずに手紙を出すなんて非常識な子ね」
まったく分からないわ・・・いきなりなんなんだろ
「また変な状態になって今度は動かないって聞いたら見に来ちゃうじゃない」
タリアは顔を赤らめながら反らした。
もしかしてあの時来てくれていた?
「タリア様、来てくださってたのですね」
「一声掛けてくれれば戦場にだって行きましたわ」
「それはお止めください」
そして私の部屋に着くとすぐにユミナはお茶を用意した。
「流石お城のメイドね」
「あら?今日は従者と呼ばないんですね」
「従者、従者って呼んでた時期もあったわね・・・って貴女!私の事馬鹿にしたわね!」
「いいえ!滅相もない!!」
「それはそうと・・・いつ始めますの!」
「えっと・・・何をですか?」
「試合よ!」
思わず私は飲んだお茶を吹出すところだった。
「本当にやるんですか!?」
「そのために魔法もずっと使ってきたんだから!」
「じゃあ・・・またの機会に~」
「あ?」
タリアは凄い眼圧を掛けて私を睨んだ。
「あ~ははは・・・ち、近いうちに~」
さらにタリアは圧を強め私に迫ってきた。
「ば、場所がありませんわ!!」
その言葉にタリアはつまらなそうに腰かけた。
「いっそ兵士の訓練場とか使わせてもらったら?」
「狭すぎますよ・・・タリア様強いんだから」
「それもそうね~」
「じゃあ、アテニアのあの森は?」
「更地にするおつもりですか?」
タリアは少しイラつき始めていた。
「じゃあどこならいいって言うのよ」
「場所が無いんですって・・・タリア様が強いから・・・」
そういった問答をしているとエリックがやってきて気まずそうな顔をタリアとエリックはした。
「2人ともどうしたの?」
「い、いえ・・・なんでもありませんわ」
「何にもないよ!」
私は首を傾げて不思議そうに見ていた。
(まさか、貴女の夫を投げたなんて言えないでしょ!!)
タリアは冷や汗をかきながらそう思い。エリックも
(この女性に投げられたなんて言えないよね・・・)
なぜだろう・・・凄く気まずそうね・・・この2人
「そ、それで今日はどうしたのかな?」
「え、ええ・・・実はニーナと試合をと・・・」
「怪我しない程度にしてくださいね」
「勿論ですわ。ただ、場所が無くて困っていますの」
「そうだね~君達が試合するなら広い方がいいね。王都の外なんてどうだい?」
エリックは私の方を見るが私は笑顔で顔を横に振っていた。
「いいですわね~場所を今すぐ抑えていただけますか?殿下」
エリックはやってしまったと言わんばかりの顔をしながら渋々場所を手配する事にした。




