リアーネの手紙
それから私は手紙のやり取りや勉強などして過ごしていた。
そういえば社交界や舞踏会のお手紙はこっちに来てないわね・・・
そう思いながら手紙を見ていると母の分厚い手紙を見て私は急いで返事を書き始めた。
「ニーナ様~奥様への手紙ですか?」
「ええ、こんなに分厚いのが来るなんて思わなかったわ」
「心配してたんですよ。あの時も来てもらってましたし」
「あの時?」
アンナは少し複雑そうな顔して考え続けた。
「ニーナ様が何も出来なくなった時です」
私が夢の中で彷徨っているときね。あれは本当に夢だったのか分からないけど・・・
「また、お母様やお父様に会いたいわ」
「じゃあ行きましょう~」
「ふふ、そうね」
私は返事を書いてアンナに渡した。今日のアンナは急いで手紙を出しに行った。その様子に私は疑わずに笑顔で見送っていた。
その後も私は来ていた手紙を読み、返事を書いていた。中には猛烈なタリア様のお誘いの手紙もあった。
約束はしてましたものね・・・今の私でお相手できるか分からないけど・・・
そしてどんどん手紙を返していった。そしてリアーネの手紙も中にはあった。
『ニーナへ、私は今テラゴニアから出ようとしています。なので、出る前に連絡を入れたくて送りました。ただ、送り先が分からなかったので、届くか分かりませんが、学校の校長の元へ預けました。私はテラゴニアにある難しいダンジョンを回ることが出来ました。あの時会ったクリムゾンドラゴンの人達とも出会えてとても充実しています。色んな人達ともパーティーを組みながら進むダンジョンは楽しい事も沢山あって、ニーナと潜ったことも思い出します。色んな国を旅して戻ってきます。その時はまた会いたいです。リアーネより』
なによ・・・あんな喋り方だったのに手紙じゃ、ちゃんとしてるじゃない。でも、元気にしているのね
『あと・・・炎の魔女なんて言われるようになったの・・・冒険家なのにね』
魔女呼ばわりされてるのね・・・
リアーネの手紙をそっと仕舞うと私は窓の外を見た。
今頃どの辺りに居るのかしら・・・
思いに耽りながら次の手紙を開けて返事を書き続けた。
【アンナ】
奥様への手紙・・・中身が気になる~、うう・・・って私も急いで定期連絡をしないと!
沢山書くことがあって戻るの遅くなりそうです。あ~こんな事なら毎日ちょっとずつ書いていけばよかった~!
私はニーナの手紙を気にしながらも自分の手紙も書き始め書き終わると急いで手紙を出しに走った。
「あれは?」
「ああ、姫様の侍女だな」
城に居た兵士達がアンナを見かけて話しながら歩いていた。
「見惚れてんのか?」
「・・・い、いやそんなことはない!」
「お前も若いからな!声くらいは掛けてもいいんじゃないか?」
「からかわないでください」
そして兵士達は兵舎の方へと歩いて行った。




