おばさん?
私はエリックにお土産を渡すと自室へと戻った。
「でも、残念ね」
私がそう言ってベッドに寝転ぶとアンナは不思議そうに顔を覗いた。
「何がですか?」
「貴女達の結婚相手も探してたのよ?」
「そんなことしてたんですか?」
ユミナもどこか無表情で圧を飛ばしてきていた。
「いいじゃない・・・貴女達の惚気話とか聞いてみたいじゃない」
「ニーナ様・・・おばさんくさいです・・・」
「アンナ・・・もう一度言ってごらんなさい」
アンナは誤魔化すような顔をして少しずつ離れて行った。
「・・・アンナ」
「ヒィ!?」
「・・・逃げられると思ってるの?」
「ほら~冗談ですよ~冗談!」
「な~んだ、冗談か~」
私は笑顔でアンナに近づいて両肩を掴んだ。
「アンナ・・・私ね、躾の仕方分からないの・・・」
アンナは涙目になりながら肩を震わせた。
「少し痛いかもしれないけどいいわよね・・・」
その後、私が手を下すことなくユミナの教育が始まった。
さてと、これからどうなるのかしら。王様は亡くなったから王妃様が女王様になるのかしら?エリックが王様になるのかしら・・・
私は昔の絵本に出てくる王様の服を着たエリックを想像して軽く笑ってしまった。
その恰好は無いわね!でも、エリックが王様になったら・・・私が王妃になるの?それの方が可笑しいわ
そんな事を考えてその日はゆっくりと休んだ。次の日の朝、ナグアになぜか起こされた。
「おはよう~って、ナグアじゃない」
「おはようございます」
「え?ど、どうしたの?」
「ニーナ様・・・今後の方針が欲しくて来ました」
「方針ですか?」
「今までは課題を頂いて、目標も作ってもらってましたけど、戦争も終わったじゃないですか・・・」
「そういえば、今魔法兵って何人になったの?」
「実は、あの時よりも増えてまして・・・50人程に」
え?なんで増えたの?一体何が起きてるの?
「それで、これからは何を目標にするべきか教えてほしくて・・・」
「でも、基本は変わらないわ。魔法を楽しく研究して成長していってほしいわ」
「楽しく・・・ですか?」
「兵士じゃなくて魔法兵として来たってことは魔法を使いたくて来たんでしょ?だったらどこまで研鑽できるかはその人次第ですし。今は結果を急ぐ必要は無いですから、昔のようにやったらいいと思いますよ?」
「やっぱり目標をください!!」
分からなかったのね・・・ナグアもマカオンと同じタイプかしら
「じゃあ、目標は・・・」
「目標は?」
少し沈黙が流れ、私はウィンクしながら言った。
「わ・た・し」
「無理じゃないですかーーー!!!」
凄い大声が響いていた。
「え~それくらい頑張ってもらわないと~」
「絶対無理です!!アルゴス様越え時点で異常なんですから」
「もう、じゃあ1人で砦を落とせるくらいでどう?」
「レベルが違いすぎます。それに守りが得意な人達だっているんですよ?」
「じゃあ、エリックが認めるレベル・・・国の魔法使いと呼ばれるくらいを目指すのはどう?」
「ふんわりしてますね」
私は少しイラっとしたのでこの話を投げた。
「自分で考えなさい」
最後に私はナグアの頭をコツンと叩いて送り出した。




