社交界での事故
私はシェリーと自分達の領について話していた。
周りは男の子が女の子の所へ行き話をしているものがほとんどだったが私たちの所には誰も来なかった。
少ししていると料理が運ばれてきた。みんなそれぞれがテーブルの所に行き食べながら話していた。
私達もそれを見て近くのテーブルへと移動した。
一人の男の子がドカ食いをしていた・・・
すごい元気な子だな~体格もいいし。
別の所へ行こうとすると二人の男の子がこちらへやってきた。
「お~これはこれは田舎者のお二方どこへ行こうとしているんですか?」
もう一人の子も煽るように話をしてきた。
「ここは君たちのような田舎者が来るところではないのだよ」
私は毅然とした態度でシェリーの前に立った。
「あら、失礼。わたくしニーナ・クロフォードと申しますの以後お見知りおきを」
男の子達はそれを聞いて笑い出した。
「田舎者にもちゃんと名前があるのだな」
私は一切気にすることは無く笑顔で返した。
「ええ、お父様お母様にいただいた名前ですの。わたくし気に入ってますのよ?」
「フン・・・面白くないな。田舎者は隅で大人しくしていろ」
そういうと二人はどこかへ行ってしまった。
シェリーは私のドレスを軽く引っ張り
「わたくしたちやっぱり隅の方にいきませんか?」
シェリーは少し怖がっていたので二人で隅のテーブルへと移動した。
相変わらず食べ物に夢中の男の子がこちらを見た。
「お前ら田舎者は大人しくしていたらいい」
そういって私達にソースのようなものを飛ばしてきた。
ドレスを汚されるのは嫌だったので私はサッと避けた。しかしシェリーのドレスの裾に少し付いてしまった。
私はそれを見て初めて真顔になり目の前の男の子を見た。
男の子は怯んだ。私の顔は少し目が父に似てキツイ感じだったので効いたのだろう。
男の子はその場で持っていたフォークをこちらへ向けた。私は少しまずい気がして魔力を体に込めた。
「田舎者の癖に生意気だ!」
私の目に向けてフォークを突刺そうとした。私は咄嗟に手で受け。手にフォークが刺さった。
血が出始め見ていた一部のものが少しざわついていた。
私は急いで手袋を脱ぎ手に巻き付け止血した。
ドレスに血が付かなくてよかった・・・
「ニーナ様お手が・・・」
シェリーは怯えていた。私は刺した男の子に笑顔をみせた。
「なんだよ・・・なんで笑っているんだよ」
「フフフ、この田舎者を相手にしてくださるのですもの、喜ばしいことですわ」
男の子は別の所へと移動していった。
ちょっとした騒ぎになったためか女の子たちに囲まれていた王子がこちらを見ていた。そして外へと出てすぐに女の子たちの元へと戻ってきた。
しばらくすると片方の手袋では血が止まらなかったのか染み出て垂れそうになっていたので私はもう片方の手袋も使って縛った。そんなことをしているとドアが開き私の元へ一人の執事のような人がやってきた。
「大丈夫でしょうか。お嬢様。こちらをお使いください」
綺麗な布と包帯を私の手に撒いてくれた。血で汚れた手袋はそのまま執事の人が持っていった。
「申し訳ございませんこのような席でこんなことになってしまい」
「問題ありませんよ。手当ありがとうございます」
シェリーが心配そうにしていたが私はその場でも笑顔を続けていた。




