社交界の始まり
私は田舎者と馬鹿にされながらも他の集まりにも声をかけて行った。
大体どこに行っても一人はクロフォードの名前を知っている子が居るのか田舎者と呼ぶ子がいた。
どこに行っても田舎者で馬鹿にされてまともに相手にされないわね・・・お父様が言った辛い思いってこういうことだったのかしら。
そう言って挨拶を終えた私は隅の方で窓を眺めていた。
大きい窓ね・・・掃除どうしてるのかしら。
そうしてしばらく立っているとまた数人入ってきた。
私は入ってきた人達にも挨拶を馬鹿にされながらも済ませまた隅の方へと歩いて行った。
「ごきげんよう・・・」
少し声が小さい女の子が寄ってきてくれた。
「ごきげんよう。ニーナ・クロフォードといいます」
「あ・・・シェリーとシェリー・ゲルマールといいますよろしくお願いします」
まともに会話してくれる子が来てくれた。ゲルマールって確か反対側の領の子だったはずね・・・
「ゲルマール領って言うと大きなダンジョンがあるところですよね?」
「ええそうですよ。よくご存じですね」
「後は武具などいい物も揃ってると聞いておりますわ」
「存じていただきありがとうございます」
私は簡単な挨拶をしていると女の子達がヒソヒソとしているのが見えていた。
「それではまた後程・・・ごきげんよう」
私は少し歩いていった。シェリーはすぐ他の子達の元へと挨拶をしにいった。
少し見て回っていたけど男の子達は男の子達で集まっているのかな?女の子の方を見てるけど・・・そういうことかな?
そして少し部屋の真ん中の方まで歩いていき周りの様子を見るとそのまま元の隅へと移動した。
しばらくドアから人が入ってくる様子が無かったので大体は集まったのかな?
少し外を眺めて待っていると階段の所に一人の青年が現れた。
「みな、集まってくれてありがとう。私はエリック・テラゴニアだ。これから社交界を始めたいと思う。思う存分楽しんでくれ」
そして社交界は幕を開けた。その言葉と同時に色んな所で話し声が聞こえ始めた。
私は近くの女の子達の方へと歩いていき話をしようとしたが・・・
「田舎者は帰りなさい。ここに来るべきではないわ」
一蹴されてしまった。他の所も似たような事を言って会話に混ざれなかった。
私はまた隅の方へと歩いて行った。
様子を見ていると男の子達が動き出した。女の子達の元へと行き話始めた。
気になる子の元へといってるのかな?
私はそう思いながら外を眺めていたらシェリーが歩いてきた。
「あの・・・ニーナ様。お話よろしいですか?」
「ええ、シェリー様、わたくしでよければ」
「どうもわたくしも周りに入れてもらえなくて・・・」
ゲルマール領も同じようにこの国の端の方だったため扱いは同じなのだろう。まだクロフォードよりかはマシだと思ってますが。
「そういえばわたくしゲルマール領の事を話で聞いたくらいしか知りませんの教えていただけますでしょうか?」
「分かりましたわ。わたくしもクロフォード領の事教えていただけると嬉しいです」
初めての友達ができた気分だった。




