王都観光!
パン屋に寄った後、私達は色々と回って行った。
学校を卒業をした時にリアーネ達に渡したアクセサリーを売っていたお店がある通りを回り、タリアに連れて行ってもらった貴族達がよくいる高級感溢れる通りを回ったりと見て回っていた。アンナも見覚えのあるお店などを見ると元気よくはしゃいでいた。
そして、私は一番見たかった場所、ボロボロな通りへとやってきた。
「ニーナ様ここはやめておきましょうよ~」
「アンナ、私は一度見ておきたかったのよ。帝都で見たあの光景がテラゴニアにもあるのかどうかを」
「ここ、治安も悪いですから・・・引き返しましょうよ~」
「私には貴女がいるもの平気よ」
その言葉を聞いてもアンナは少し怯えた様子で周りを見ていた。
「ニーナ様、お加減の方はよろしいでしょうか?」
「どうしたのユミナ」
「いえ、以前もこのような所で体調を崩されたと聞きましたので」
「ええ、今は平気よ」
私は笑顔で言うとユミナは軽く会釈して黙ったがアンナは心配そうに私の顔を見ていた。
しばらく走っていくと御者が馬車を止めた。
「これ以上行くともっと揺れますよ。どうしますか?」
「そんなに道が悪いの?」
「王都でも端の方ですからねえ・・・もう少し入れますがすぐに歩くことになると思いますが」
「じゃあ、安全な所で休んでいてください。私は少し歩いて回ってきます」
御者は慌てて私の事を止めた。
「おやめください!危ないですよ!」
「そんなに危険なの?」
「その恰好では狙ってくださいと言ってるようなもんです」
「では、私はこの先に行けないのですか?」
「何されるか分かりませんよ?」
何されるか・・・物を盗まれるとかかな?体を触られる程度なら魔法で止められるのだけど・・・
「むしろ貴方の方が心配だわ。待機している間に襲われないか」
「そう思うのならおやめください!」
「・・・どうしても駄目?」
私は可愛い子ぶるが御者は引かなかった。
「ほら、こんな問答していたら人が見に来てるじゃないですか!」
私は周りを見ると身なりがボロボロの人達がふらふらと古い建物などから出てきた。
「さあ、早く戻りましょう。厄介ごとになる前に・・・ってニーナ様!?」
私は馬車を降りてその人達を眺めた。
ボロボロの恰好・・・帝都で見た人達と一緒ね。王都にもこんなにいるなんて。
「何をなさるおつもりですか!!早くお戻りください!」
私は小さな子達を見かけた。思わず向かおうとしたがアンナに止められた。
「ニーナ様・・・そろそろ行きましょう」
「でも、あそこに・・・」
「近づいて何をするつもりですか!!」
「・・・そうね。私には何もできないわね」
この人達に私は何もしてあげられないどころかツラバスの人達に私は・・・
私は戦争を思い出して嫌悪感に苛まれながら馬車に戻った。




