怯えた目
それから私とエリックは2人きりになって話をしていた。時間も気にせず夜になってもその日は話し、私達は愛し合った。
次の日、エリックは仕事があるからと言って部屋を出て行った。その後、アンナとユミナは様子を窺うように入ってきて、アンナだけは変な目つきをしながら入ってきた。
この子本当に懲りないわね・・・
そう思いながらアンナにチョップを決めると私はお風呂に入り食事を摂り、これからどうするかを考える事にした。
「ねえ、アンナ・・・今の私はまだ死んだ魚のような目をしているのかしら」
「いえ、今は・・・」
アンナは言葉を考え始めていた。
ハッキリ言わない辺り、まだ私の顔は・・・
「いえ、ニーナ様問題ございませんよ。敢えて言うならどこか疲れているようには見えますが」
ユミナはそう言うとアンナは戸惑った顔をしていた。
もしかして、アンナとユミナの意見が違うのかしら
「アンナ・・・本当の事を言いなさい」
「だ、だって・・・」
「大丈夫よ・・・貴女に嘘をつかれる方が辛いのは分かってるでしょ?」
「・・・ニーナ様、なんでそんなに怯えた目をしているんですか?」
怯えてる?今私は何かに怯えているの?
「アンナ様私にはそう見えないのですが」
「いえ!私には見えてるんです!!」
この様子は本当のようね・・・
「ありがと、きっと2人とも合ってるわね」
そう言って笑顔で鏡に寄って行き布をずらした。
「ニーナ様いけません!!」
「ニーナ様!!」
2人は急いで私に寄り添ったが、私は笑顔のまま鏡を見ていた。
「へ?」
アンナは驚いて変な声を出していた。
まだ居るわね・・・きっと他の所にも・・・私の罪は一生消えない。アルゴス先生も見えていたのかな
「心配かけちゃったわね」
私は笑顔のまま2人に話しかけると2人は戸惑いながら返事をした。
「今の私、城下に行けると思う?」
「いえ!それは!!」
「行きましょう!!」
ユミナは必死に止めようとしていたが、アンナは逆に乗り気だった。
珍しいわね。ここまで意見が違うなんて
ユミナはアンナを見て不思議そうに話していた。アンナは自信満々に答えていた。
不思議ね・・・今までこんなこと無かったのに
「私エリックの所に行ってくるから、少し話しててね」
そう言って私は部屋を出た。後からユミナの声が聞こえてきたが、私は振り返らずにエリックの元へと歩いて行った。
ドアをノックをすると従者がドアを開けた。
「これはニーナ様、いかがなされましたか?」
「ええ、少しエリック殿下とお話しさせてください」
「どうぞ、こちらへ」
従者はとても柔らかく対応し、私を椅子に座らせた。
「どうしたんだい?」
不思議そうな顔をしてエリックは正面に座った。
「城下に行こうと思ってるの。駄目かしら」
「きゅ、急だね・・・」
「ええ、まだ結婚してから城下を見て来なかったから・・・見て見たくて」
凄く見たい・・・王都の現状をこの目で、そしてあの時のような意識を無くす事なく、回ってみたいの
「じゃあ僕も付いて・・・」
「エリック、貴方は忙しいでしょ?私には頼りになる侍女が2人も居るから大丈夫よ」
「いや、でも!」
「お土産何がいいかしら?」
私は笑顔でそう答えるとエリックは諦めた笑顔で答えた。
「君の選んだものなら何でも嬉しいよ」
「じゃあ行ってくるわね」
そうして私は自分の部屋へと戻った。




