考えるのを辞めた
「後はトンネルを作ったので検問所を作ってもらわないといけませんね」
「ほ、本当に作っちゃったんだね」
「数日かかりましたが出来ました」
エリックは頭が痛そうにしていた。そして私からの話が終わると王子は急いで人の手配をし始めた。私はまた学校へと向かった。学校に戻るとナタリアは校長室で片付けをしていた。私はその手紙を渡し、またお城へと戻って行った。
城に戻ると兵士達が慌ただしくしていたので何かあったのか聞くと、さっそく検問所の事をする所だった。私は申し訳なさそうに部屋に戻った。
「ユミナ久しぶりね」
「おかえりなさいませニーナ様」
「元気だった?」
「はい、問題等も一切なく」
「もう、堅いわね・・・」
そして私は一息付くとユミナに義母に会えるように取り次いでもらって義母の元にも挨拶をしに行った。
「お義母様、失礼します」
「ニーナようやく帰ってきたのね」
「はい、ただいま帰りました」
「手は出されていないでしょうね」
「はい、一切手は出されていません」
「そう、ならいいの」
私はアンナを呼ぶとアンナにお土産を渡すように伝えた。
「帝都で少し買い物をしましたので、お義母様にと選びました。お受け取りください」
「色々買ったのね」
「私も悩んだのですが、こちらの色んな物を楽しんで頂きたいと思ったので」
「後でゆっくりと見させてもらうわ。それでどうだったの?」
私はここでもアルカニアの話とトンネルの話をして義母を驚かせた。
「相変わらず規格外な事をする嫁ね・・・」
私は笑って誤魔化した。
「あまりエリックを困らせては駄目よ」
「肝に銘じます」
「さあエリックの元へ行きなさい」
「はい」
私は返事をするとそのまま部屋を後にしてエリックの元へと移動した。
エリックの部屋に着くと2人の従者が忙しく事務作業をしていた。エリックは書類に目を通して居るのが見えたので私はそっと部屋を出て自室に戻った。
「疲れたわ・・・もう挨拶する所は無いかしら」
「あれ?兵舎にはいかないんですか?」
「・・・兵舎、ね」
私はアンナの一言に渋い顔をした。
「アンナ様、兵舎はしばらく行きづらいのでは無いでしょうか」
「何でですか?」
「戦争もあったばかりで、兵達は疲弊していると予想出来ます。それにニーナ様のお心を考えると避けるべきかと」
「ん~でも・・・そうですね!今日はゆっくりと休みましょう!」
そう言うとアンナは私の手を引きベッドに移動させた。
「アンナ、まだ私着替えてないわ」
「じゃあすぐ着替えましょう!」
そして着替えるとアンナとベッドに入った。
考えるべき事は沢山あるけど・・・今は休もうかしら。




