校長最後の手紙
手紙を開くと私はどこか納得してしまった。
『これを読んでいるということは、ちゃんと届いたのだな。ニーナよ。ワシはアルビーネの元へと行こうと思っておる。急いだ理由は察してもらえると助かる。今まで魔法の探求をし過ぎて周りを見なさ過ぎたと今になって思ったのだ。そして最後はせめてアルビーネの隣で過ごそうと思ったのじゃ。ワシが蓄えた魔法は全部ニーナにやろう。好きに使ってくれ。そして、ナタリア先生には悪いことをしたと謝っておいてくれんか。本当は最後に言葉を交わしてからでもよかったのじゃが、時間が無かったのじゃ。彼女との時間が・・・最後にお主と出会えてよかった。お主のおかげであの時アルビーネと話をすることが出来た。感謝する』
そしてその手紙の裏には魔法の組織の事、学校の事、卒業試験の事など色々書かれていた。
「先生・・・大事なことはしっかりと伝えてあげないといけませんよ。アルビーネさんにも私達にも」
きっと今頃2人一緒に居るんでしょうね・・・
「良い内容だったかい?」
「ええ、これからまた学校に行ってこないといけなくなりましたけど」
「それは良かった。ところでニーナの方は何かあったかい?」
私はアンナにお土産を持ってこさせた。
「先ずは帝都の物です!」
「け、結構買ったね・・・」
「アンナが選んでくれたんですよ」
「アンナさんもありがとう・・・」
「勿体ないお言葉です~」
エリックはたじたじになりアンナは照れていた。
「じゃあ、ここからが真剣なお話です」
そして私は魔法連盟 アルカニアについて話していった。
「そんな組織があったなんて知らなかったよ」
「アルゴス様だけがこの国では知っていたようですね」
「それはどんな組織なんだい?」
「そういえば当初は何の組織だったのか聞きそびれてましたわ」
エリックは軽く扱けた。
「でも、これからはもう少し表に立って魔法使い達の為になるような事をすると言ってたはずですよ」
「そ、そうか」
「それで今までは間者のような人を各国に何人か置いていたようですが、これからは私達の国には堂々と入ってきてくださいと言っておきました」
「・・・え?」
エリックは驚いて固まっていた。
「これからはお客として迎えるようにしようと思っています。下手に探られても嫌ですから」
「せめて、僕に知らせてから決めてほしかったな」
「そんなことしてたらまだ、私は帝都に居ましたよ?」
「それは・・・」
「それにね・・・今後他の国も追随していけばもっと魔法使いとしての決まりなどが出来て守られるようになるかもしれないわ」
「戦争に使われないようにとか?」
「それは・・・おそらく難しいと思いますが、そうなると嬉しいです。でも、今はどこの国でも魔法兵は居ますから」
「じゃあ何を決めるんだい?」
「そうですね~禁止魔法のようなものを作ったりですかね?」
「まだ深く決まってないんだね・・・」
「ええ、少し尚早でしたかしら」
「言ってきちゃったなら仕方ないさ」
エリックは少し頭を悩ませながらも笑顔を保っていた。




