魔法連盟 アルカニア
名前の件で会合はまだ盛り上がっていた。私は少しうんざりして見ていた。
「5国以外に加入してくる国があったらペンタは崩れるだろ」
「国際魔道連盟なんて硬すぎるだろ」
「一番マシなのを選ぶならマジックユニオンでしょ!」
しばらく言い合いが続き、見かねた私はそれぞれをくっつけた。
「マジック連盟 アルカニア これならどうですか?」
3人は顔を見合わせるとまた話し始めた。
「もうそれなら魔法連盟アルカニアにしましょうか」
何か落ち着いた様子で3人は座った。
「目標としてはこの大陸の魔法使い達の為、情報共有したり魔法使いの決まり事などを示せればと思う」
「まあ、そうだな~当面は今まで通り情報共有するくらいしか出来ないだろうな~」
クレナガルとカルデロンはそう言って一息ついた。
「そういえば、この組織・・・いえ、連盟は他に動いてくれる人などは居るのかしら?」
「まあ、そうだな・・・」
クレナガルが話したがらなかったがピッツェルが横から口を出した。
「隠し事も程々にしたら?そこのアテニア校長はどうか知らないけど、姫様はそんなに信用できない訳じゃないわよ?」
「まあ、少し変わってるのは確かだけどな」
カルデロンも肯定的な反応を見せクレナガルは観念したのか話し始めた。
「各国に何人かは居る。勿論魔法の事についてのみだが情報収集させ定期的に連絡させている」
だから、私たちの事知ってたのね
「でも、それならツラバスの話も聞けたんじゃない?」
「聞けた答えが消息不明だ」
死んだかどうかも分からないのね
「さて、今日はこれくらいにするか」
「分かりました。では、失礼しますね」
私はナタリアの手を握って部屋を後にした。
【連盟の部屋】
「さて、本命の話と行こうか」
クレナガルがそういうと2人は頷いた。
「思ったより凄いのが来ちまったんじゃねえか?」
「貴方の炎もあっさり消されちゃったしね」
「俺はまだ本気じゃねえ!」
クレナガルは渋そうな顔をした。
「あの姫はおそらく本気どころかほとんど力を出していなかったのでは無いだろうか・・・」
「他の魔法も見てみないとわかんねえよ」
「あら、私も手を出すべきだったかしら?」
「この部屋を壊せば帝国に睨まれることになるぞ」
カルデロンは頭の後ろで手を組みながら天井を見た。
「流石に帝国相手じゃな~俺の居る国が潰されかねないよな~」
「折角出来た連盟アルカニアも無くなってしまうかもしれんしな」
「なんだ~?割と気に入ってるのか?」
「そのようよ・・・顔がニヤけてるもの」
クレナガルは軽く顔の前で何かを払うように手を振った。
「よせ、からかうな。しかし、今までは静観し過ぎたのかもしれんな」
「まあ、城一つ消せる魔法使いが来ちまったもんな」
「まるで、厄災というべきか・・・」
「まあ、あの爺さんが負けるくらいだからな~」
「眉唾ものだと思っていたがツラバスの惨状を聞くとな」
「厄災の魔女と呼ぶべきかしら?」
ピッツェルがそう呟き、クレナガルは肯定するように答えた。
「テラゴニアの2人の魔女・・・片割れは厄災か」
「あら、もう1人はどんな魔女なのかしら?」
「氷と聞くがそれと同時に炎とも聞く・・・どちらが正しいのか私には分からん」
「いい加減ね~」
カルデロンは不敵な笑みを浮かべた。
「まあ、仕方ないじゃね~か、おっさんが直に見てきたわけじゃないし。今後は堂々と客人として見て来ようじゃねえか」




