会合4
「これからまた、テラゴニアの水準を測らねばならないな」
クレナガルは少し警戒をしたように言い出すとピッツェルは足を組みなおした。
「・・・この姫様が居たからと言って水準が上がったとは思えないわ」
「アルゴスが引退する前に連絡さえしてくれていれば」
「あの爺さんいつ死ぬかも分からないのよ?仕方ないわ」
「ピッツェル、言いすぎだ」
「思ったこと言ったまでですわ。あのお姫様のように」
私は気にすることなく笑顔で座って聞いていた。
「そこの女性よりは校長らしい事してくれそうですけど・・・そこのナタリアでしたっけ当てになるの?」
「うむ・・・それは私も思うところがあるな」
「お姫様がいらっしゃる事だし許可を取り付けた方が早いのではなくて?」
おそらく間者を入れるって事よね
「私はあくまで王子の妻ですのでどこまで許可できるか分かりませんけど調べに人を入れたいと言うのなら入れてもらっても構いませんよ。条件は付けますが」
「あら、話が早くて助かるわ~。それで条件って何?」
「テラゴニアという国としての情報には手を付けない事、手を出さない事、魔法学校の情報を戦争に利用しない。ある意味協定を結ぶような形ですね」
「お客として行けばいいのね?」
「そうですね。出来れば一声掛けて貰えれば助かりますね。来ることが分かれば兵か誰かを案内に付けられますので」
「親切な事ね~他の国でもこれくらい親切にしてもらえると助かるのだけど・・・」
2人は目を逸らすように顔を背けた。
「やっぱり女性同士の方が話しが通じるわね~」
ピッツェルはフードを取った。水色の髪に白い肌、化粧をばっちりとした若い女性だった。
「校長というのは若い人がやってるんですね」
「そうね、才能でのし上がったようなものだけどね」
魔法の力で校長が決まると言うことかしら。
「私はそこまで若くは無いぞ」
クレナガルはそう言ったがフードを取らなかった。
「しかし、協定を結ぶのは悪くない話しだ。ツラバスの様に城ごと壊されては困るからな」
私は笑顔でクレナガルを見ているとクレナガルは焦ったように言葉を続けた。
「最後のは冗談だ忘れてくれ。本当に協定はいい案だとは思う。我々としても戦争は好ましい物ではない」
「あくまで、私個人としてはそちらの方がいいですが、国としてはいずれ・・・」
「テラゴニアが攻めると?」
「それはあり得ませんね」
「逆か・・・私達が協定と称して戦争を放棄しても国が起こす可能性があるというのだな」
「ええ、私達の協定程度では抑止力にもなりません」
「私達の一声で魔法使い達だけでも止められればいいのだが」
「この組織に名前を付けて大きくしてしまえば多少は抑えられるのでは?」
「名前を付けるか・・・あまり表立っても動きたくないのだが・・・」
「いや?いいんでねえか~」
カルデロンが不貞腐れたかのような態度で乗ってきた。
「協定?ってのは分かんねえ~けどよ。優秀な魔法使いまで駒にされて殺されるのは気に食わないからな」
「あら、ちゃんとした事も言えるじゃない」
「喧嘩売ってんのか?」
「ふふふ、さっきまでの言動を見て思っただけよ。許してね」
「いつか燃えカスにしてやるからな。だが、案としては悪くねえと俺は思うぞ。名前は姫さんにでも任せるわ」
「変な名前にするかもしれないわよ?」
「そん時は燃やすだけだ」
「やっぱりお子様ね」
「あ゛~むかつくぜ」
クレナガルはカルデロンを抑えた。
「ピッツェルも乗る気でツラバスは居ないとなれば多数決では私の負けだな」
「ぜひ、お客様としていらしてください」
私は笑顔でそう言うと3人は少し困惑したような顔をしていた。
「私達でもお客様とやらで行けるのか?」
「約束さえ守れるのでしたら・・・」
「私達もそれぞれ考えるべきなのかもしれないな」
名前どうしようかしら~面白い名前考えてあげなきゃ。




