会合2
「あ~らら、あの爺さん本当に何も教えてなかったんだね~」
「魔法使いとしては一流でも、校長としては二流もいいところね」
クレナガルの両脇で2人が話し始めると、さらにクレナガルはため息をついた。
「今回は特に重要な魔法の事を知らせておこう」
私はその言葉に手を挙げた。
「その話しは私が聞いてもよろしいのですか?」
「構わん、どうせ知っているのだろ?魔法学校の校長だけが知っている魔法の事を」
なぜ、私が知ってると思っているのかしら・・・多分あれの事だと思うけど。
私は手を下すとクレナガルは話しを続けた。
「魔法校長には2つの魔法を受け継いでいってもらっているのだ。1つは転移の魔法、そしてもう1つは複製の魔法だ」
私は予想通りで驚きもしなかったがナタリアは驚いて口を開けていた。
「転移は決められた所に移動することが出来る魔法だ。テラゴニアはどこに決めているのかは分からないが決められた所へ移動することが出来る。そして複製はそのままだ。こっちはより信用できる人にのみ使用できるようにしている」
どうやって人を判別しているのか聞くのは野暮ね・・・
「どちらにせよ、今後ナタリア校長には信用に足る者か見定める必要がある訳だが・・・」
私が横を見ると私の横でナタリアは硬直していた。
「少なくとも今の段階では信用は出来ないな」
「なあ~相手見て言ったらどうだ?お嬢さん固まってるぜ?」
カルデロンがそう言うとクレナガルは言葉を詰まらせながら呟いた。
「・・・なぜ選ばれたのだ?」
私は思わず苦笑いをしてしまい、周りもどこか呆れたような空気になっていた。
「クレナガル、このままじゃ話が進まないわ」
少しイラつき始めたピッツェルがクレナガルに言いながら、こちらを見ていた。
かなり怒ってそうね・・・
「仕方ない・・・申し訳ないがこの話、姫に託させてもらってもよいかな?」
「え、ええ、大丈夫です」
「さて、次の話なのだが・・・ツラバスの話だ」
カルデロンが軽口をたたき始めた。
「あ~ツラバスな~あそこの魔法使いあんまりパッとしなかったんだよな~」
クレナガルは相手にせず話を進めていった。
「そのツラバスの魔法使いにも召集を掛けたのだが・・・来ない様子を見ると何かあったと考えるが、他の者も同じ意見か?」
カルデロンは拗ねたような態度で手を振り、ピッツェルは黙って頷いた。
「そこで、姫の情報が欲しかった訳だが・・・」
「私?」
「ツラバスと戦争していた者に聞くのが早いと思ったが?」
「それなら私じゃなく、王子であるエリック殿下でもよかったのでは?」
「彼も魔法使いなのか?」
「いえ、ですが、情報だけなら殿下の方が」
「最後に城を壊したのは明らかに魔法だと思うのだが?」
「私がやったと証拠はありませんよね?」
「証拠は無い・・・が、戻ってきた兵の話を聞くと姫の容姿が一緒のようで」
私、帝国の兵は殺してなかったのね・・・
私はどこか安堵する気持ちが湧いてきていた。




