宿での会話
近くの村の宿で2部屋借りて私達3人と御者1人と別れ休んでいた。
「本当によかったんですか~?」
「どうしたんですか?先生」
「私と一緒の部屋なんて~王族なら1部屋使うかと思ってました~」
「今は私1人では寝られませんから」
私は笑顔で答えるとナタリアは戸惑った顔をしていた。
「訳ありなんですね~?」
「ええ、あまりいい話ではありませんよ」
「戦争ですか?」
「ええ、沢山の人を殺めてしまって、それから私は睡眠も食事もお風呂さえも怖くなってしまって」
ナタリアは何を思ったのか私を抱き寄せた。
「貴女はこの国を守ってくれました。それだけでも凄いことなんですよ~」
「でも、私は幾人もの人の人生を奪いました」
「貴女がやらなかったらテラゴニアの人達がそうなってました~」
少しずつ頬を膨らませているアンナが見えた。
「そんなに自分を責めないでくださ~い」
我慢できずにアンナは私に飛びついた。
「ニーナ様は何も悪い事なんてしてませんよ!!」
「そうですよ~」
二人は私を抱きしめながら励ましてくれていた。
「だから~そんな顔はしないで~」
「私そんなに酷い顔をしていますか?」
「ずっとしているわ~少し窶れて目が死んでます~」
まるで・・・あの時と一緒のようね
「ニーナ様お城に来てもう2度目ですよ!その顔!」
「そうなの~?」
「国の戦力としてしか見られていないと言われた時ですね!」
私は慌てて訂正した。
「あ、アンナ!それは誤解なのよ!!」
「誤解じゃありません!!あの王様はそう思っていたに違いないんですから!!」
「エリックは違ったわ」
「分かりませんよ~」
「それ以上エリックの事言ったら・・・また氷を入れるわよ?」
アンナはすぐに離れて壁に背中をくっつけた。
「ふふふ、そんな事があったんですね~」
「実際には言われていませんからね!!」
「でも、そう思ったから表情が変わったんですよね~?」
「そ、それは・・・」
「それに実際、戦争には連れていかれちゃいましたし~」
「・・・そうね」
「でも、生きててくれて良かったです~」
「・・・みんなは死んじゃったわ」
「それは~ニーナさんの所為じゃありませんよ~?」
私はどんどん苦しくなり戦争の事が脳裏を過った。
「わ・・・たし、遅れたから・・・みんな死んだ?」
アンナはその様子を見て飛び込みナタリアを引き剝がした。
「ニーナ様は悪くありません!!ニーナ様のおかげで私はここに居ますから!!」
「私が・・・たく・・・さん、ころ・・・した?」
「ニーナ様戻って!!」
アンナは力一杯抱きしめ祈った。




