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馬車での移動

そうして時間が過ぎていき、その日がやってきてしまった。


私はドレスに身を包み、外へ出ていた。まだ朝だったが準備万端で馬車に乗るところだった。


父と母、それにセバスも見送りに来ていた。


母は心配そうにして私の手を握った。


「ニーナ、しっかりね。きっと大丈夫だから」


父はその姿を見て毅然としていた。


「ニーナ、社交界が終わったらすぐ帰ってくるんだぞ。あとくれぐれも失礼が無いように頼むぞ」


セバスはいつも通りの様子で見送ってくれた。


馬車は私とアンナを乗せ走り出した。


今日は王都へ行くということで御者を雇っていた。


「ニーナ様王都ですよ。王都!楽しみですね」


「アンナ・・・観光に行くわけじゃありませんよ?」


「いいじゃないですか~なかなか見れるものではないですよ~」


「もう・・・緊張してたのがバカみたいに思えるわね。それで明日の夜で間違いないわよね」


「そうですね、頂いた招待状にはそう書かれてますね」


「とりあえず最低限のものは忘れずに来れたわね・・・」


「メイク道具や食べ物、飲み物も用意してありますよ!」


アンナはすっごいノリノリだった。私は気が気でもないのに・・・


そういいながらしばらく走っているといつもの街まで来た。


通り過ぎるのは初めてね・・・ここから長くなるのかな?


またしばらく走ってるとお腹が空いてきたのでアンナと二人で持ってきたものを食べることにした。


「ニーナ様、ドレスを汚さないように食べてくださいね~」


「大丈夫よそんな汚れるものないわ」


「油断すると落としますよ~?」


「確かに馬車は揺れるわね・・・」


そうしてご飯を済ますと二人で話しをしながら時間を潰していたがいつのまにか二人で眠ってしまっていた。


私が起きたころにはすでに日が落ちてきていた。


まだ時間は掛かりそうだ。今のうちに覚悟を決めないと・・・


また落ち着かなくなってきていた。


私は震えながら頭を抱えて考え始めた。


「ニーナ様~もう朝ですか?」


「寝ぼけないの」


「あ、すいません!ってニーナ様顔真っ青ですよ?大丈夫ですか?」


「大丈夫よ、不安になってきただけだから」


アンナは心配そうな顔になり


「私も少し不安です」


いつも元気なアンナも不安になってるのかな?それとも私の不安伝わっちゃった?


二人は不安に包まれ手を握り合っていた。


「きっとうまくいくはずよ。アンナ頑張りましょ」


「ニーナ様もですよ!」


馬車は走り続けていた。

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