心がぽっきり
そして日がどんどん過ぎていく、それにつれてどんどんセバスのマナー講座は熱を帯びていき、私はすでに心が折れかかっていた。
覚えることが多すぎる!しかも他の領土の事も勉強って鬼だ!やっぱり無理だー逃げたいーー!
頭から煙が出てるそんな様子にセバスも苦笑いを浮かべていた。
「お嬢様、あの時の勢いはどうしたんですか?」
「あの時は、あの時よ!こんなに覚えることがあるなんて聞いてないわ!」
セバスはため息をつくと
「いいですか・・・これから行く社交界は言わば練習の場なのですよ」
「え?練習の場?」
「ええ、そうです。若いうちからこういったものに慣らすという意味も込められた場なのです」
「それで同じくらいの歳の人が集まるって言ってたのね」
「そして慣らしていき大人になった時恥をかかぬように練習するのです」
「大人の社交界というのはそれほど難しいのですか?」
「そうですな・・・政治の話も上がったりしますから自然とマナーが出るくらいになりませんとボロが出まてしまいますな。それに、舞踏会など入った日にはダンスもしなければいけませんし」
「・・・平民に今からなれますか?」
「逃げられるとお思いですかな?」
私とセバスに変な沈黙が流れた。
「酷な運命ね・・・」
「悪い事ばかりでは無いですよ・・・おそらく」
「泣いていい?」
「・・・どうぞ」
こんな問答を繰り返しながらもマナー講座は続いていった。そして、魔法を研究する時間も削られるようになっていき兄がよく休憩と言って逃げてきてたのを思い出し同じような事を思うようになっていた。
お昼過ぎ・・・私は庭で潰れていた。
「ニーナ様・・・干からびますよ?」
「アンナ・・・私はもう駄目かもしれません。後は自由に生きなさい」
「いやいや、逃げれませんよ?ニーナ様」
「アンナまで虐める~」
「人聞きが悪いですよ!?」
コントが始まっていた。そんなことをしていると母がやってきた。
「あらあら、仲がいいのね」
私はゆっくりと体を戻しお母様の方を向いた。
「お母様!来てらしたのですね」
「ええ、見てましたよ。かなり苦戦してるようね」
「難しいですよ~こんなに覚えることがあるなんて」
母は微笑みながら
「大丈夫よ。まだ時間はあるわ」
私は涙目で訴えた。
「うぅ~・・・」
母は苦笑いをしながら
「いつからそんなこと覚えたのかしら」
そんな談笑をしたりして時間が過ぎて行った。




