経路探し
それから準備が進み、書かれた日数に合わせるように準備していった。
エリックは自分が行けないのが歯痒くなって私の元へと来ていた。そして私の部屋でソワソワしていた。
「エリック?どうしたの?」
「やっぱり僕も行こうか?」
「駄目よ。国の事をしっかり見て!」
「喋れるようになったとしても今の君を送り出すのは・・・」
心配そうにエリックは私を見ていたので私は笑顔で返した。
「問題ないわ!少し行って話をするだけだと思うから」
「でも、今の顔じゃ」
「顔?」
私は鏡を覗いた。
前より酷い顔ね・・・少し頬がこけて目に光が無い、そんな顔
「大丈夫よ!これから沢山食べるから!」
「そんな事気にしてないよ!!」
「心配性ね。今は貴方の存在がこの国には必要なの・・・それに苦しんでるのは私だけじゃないわ」
「・・・そうだね」
「でも、戦争した場所は通りたくないわね」
ユミナは地図をどこからか持ってきた。
「こちらを・・・」
「さ、流石ね」
私は少し引きながらも地図を見始めた。
「この国は山岳と海に囲まれた国で唯一平地で通りやすい道はツラバスへの道だけ」
基本他の国は山岳を挟んであるためツラバスが在ったとしてもテラゴニアは孤島のような扱いだった。そして山岳の向こうでは複数の国があったが近くにあるのは3国あり、その中心にある大きな国がヘレテ帝国だった。
アンナは地図を覗き込んだ。
「目的地はヘレテ帝国ですよね?」
「ええ、ツラバス経由だと1つ国を跨いで行くことになるわね」
「直線だとしても1つ国を跨ぎそうです?」
「ここからだとギリギリ直接になるんじゃないかしら」
「じゃあ山岳を超えますか?」
「ん~時間的に間に合うかしら・・・少し危険な道にもなるし」
「じゃあ私がトンネルを掘って見せます!!」
「無茶言わないの」
私はアンナの頭をコツっと叩くとアンナはお茶目に舌を出した。
「でも、私も出来ればツラバス方面は避けたいのよね・・・ヘレテに直接じゃなくてその隣の国に行けるような道を作っちゃおうかしら」
「やっぱり掘るんじゃないですか~」
「じゃあやっぱり任せようかしら」
私はニコッと笑いながらアンナの両肩を掴んだ。アンナは震えながら汗をかいていた。
「ニーナ・・・あんまり無茶はしないでくれよ。まだ、戦争の事引きずってるだろ?」
「・・・ええ、まだ怖いわ」
「何か違う方法を探そう」
エリックは心配そうな顔をしてウロウロしながら考え始めた。
「エリック・・・交易ができる道欲しいと思わない?」
「急に・・・いや、やっぱり掘るんだね・・・」
「ふふふ、すぐ分かっちゃうのね」
私は口を隠しながら笑うとエリックは呆れていた。
「じゃあ・・・この辺!クロフォード領の北の方に道を作ろうかしら」
「そこなら帝国と少し距離もあるね」
「エリック、私が作ったトンネルの入り口に検問所を作りましょう」
「もう決定したみたいだね・・・」
私は空元気に腕を上げてやる気を見せた。その姿にエリックは色々と諦めた様子だった。




