ナタリア校長
手紙を読んだ日私は沢山アンナとお話をして、声を出すようにしていた。アンナは嬉しそうに付き合ってくれていた。
こうして沢山話したのはいつぶりかしら。学校に居た時くらいかしら?
そして声が枯れてしまう前に私は切り上げその日は休み次の日、アテニアの校長を名乗る人がやってきた。
私はエリックと玉座の空いた謁見の間に立っていた。すると、1人の女性がおどおどしながら入ってきた。
「ナタリア先生?」
自然と声が出て驚いたのと来た人がナタリア先生だった驚きで思わず口を手で隠した。
「アテニアの新しい校長は貴女ですか?」
「は、はい!ナタリア・リッシェと申します!」
「王の代わりに僕、第1王子のエリック・テラゴニアが話を進めたいと思う」
ナタリア先生は頭を下げた。
「先ずは、就任おめでとうというべきかな?」
「いえ、勿体ないお言葉」
「早速だけど、魔法の組織から連絡は来ていますか?」
「え?あの怪しい手紙ですか?」
「多分それだね」
エリックは笑顔で軽く指で頬を掻いた。
「あの手紙恐ろしくて返事も出来ていないのです・・・」
「実は、ニーナにも来たんだ。あの手紙」
「ニーナさんも!?」
「それでだ、君にも行ってもらおうと思っているんだけどいいかな?」
エリックが笑顔でそう言うとナタリアは落ち着きなく答えた。
「で、で、でも、私では何のお役にも!」
「アテニアの校長として行ってもらいたい」
「わ、私も知らないうちに校長になっていまして・・・その・・・」
少し気になるわね・・・ナタリア先生は決して魔法の強いイメージは無かったし、むしろ生徒に振り回されてるような先生だった気がするけど・・・
「申し訳ないけど、ニーナと一緒に行って欲しいんだ」
「ニーナさんとですか?」
「手紙では名前を教えるか一緒に来るかどちらかを選べそうだったんだけどね・・・入国許可証を2枚用意されていたんだ。意味は分かってくれるかな?」
エリックは真顔になりそう言うとナタリアは怖がりながら答えようとしていた。
「ヒィ!で、でも・・・私じゃ」
「命令にしようか?」
「エリック・・・程々にしてあげて」
私はそう言ってナタリアの前まで歩いて行った。
「先生、気になることもありますから、一緒に行ってくれませんか?」
「気になることですか?」
「それに私も不安で・・・」
「ニーナさん・・・」
ナタリアは私の顔を近くで見ると驚いた顔をしていた。
「脅しの様になるかもしれませんが、先生にも何をされるか分からないのです。お願いいたします」
私は深く頭を下げると、ナタリアはわたわたとして同じように頭を下げた。
「い、行かせてもらいます!」
それから私は準備に入った。気が付くとアンナも鞄を用意して「自分も行きます」と言わんばかりに準備をしていた。




