組織?
しばらくは何をするにもアンナとユミナに付いてもらっていた。エリックは国の事もあってあまり会うことが出来なかった。
あの日から、私はお風呂に入ろうとすると浴槽から手が伸び引きずり込まれそうになり私は叫び、眠ろうとすると兵士達の呻き声が聞こえるようになり、食事をしようとすると何が入っているのか怖くなっていた。
そんな様子にアンナは何故か自信満々で胸を叩きそれからは、お風呂に入る時はアンナに付いてもらい、眠る時はアンナが一緒にベッドに入り、食事をする時も、アンナが毒見をしていった。
アンナ・・・無理はしなくていいのよ?
心ではそう思っても言葉に出すことは難しかった。
そんなある日、1通の手紙が私の元へと届いた。見たことの名前の人でエリックも頭を悩ませながら私の元へと持ってきたようだった。
「本当はこんな怪しい手紙を渡したくは無かったんだけど、魔法関連は僕には分からなくてニーナの判断に任せようと思うんだ」
「ええ、ま・・・かせて」
声を掠れさせながらそう答えて私は手紙を読んだ。
丁寧な挨拶文から入った手紙は次のページに移り少し物騒なことも書いてあった。
『挨拶は抜きにしてにして本題に入りたいと思います。我々の組織では各国から魔法使いを選び構成された組織でアルゴス様が引退なされるということで別の方をお呼びいたしたいと思い一報入れさせて戴きました。なぜ、貴女なのかと不思議に思われるかと思いますが、少し前にあった戦争での事と、テラゴニアの魔法学校の校長が誰なのか連絡が無かったため、戦争で活躍された貴女に来ていただきたいと連絡いたしました。場所はヘレテ帝国の魔法施設になっております。なお、来ていただけない場合はこちらもそれ相応の対応を致したいと思っておりますので、ぜひおいで下さい。後、出来ればでいいので誰が次のテラゴニアの魔法学校の校長をなさるのか教えていただくか一緒に来ていただけたらと思っております』
それと一緒に2枚の紙が入っており綺麗な蝋印が押されていた。入国許可書のような物だった。
それ相応の・・・対応?エリックが恐れているのはそれかしら・・・
「えり・・・っく?これは?」
「僕もこれを読んでどうするべきか悩んだけど・・・各国の魔法使いがそれ相応の対応を取ってきた場合、君がどうなるか分からないからね」
「いけば・・・いいのね?」
「・・・僕も行こう」
従者が割って入ってきた。
「いけません!王になられるお方が簡単に動いては!」
「この状態のニーナを1人あの国に出すというのか!!」
「大事なお方なのは存じておりますが、殿下に何かあれば国が!」
私はエリックに微笑むとそっと抱き寄せた。
「大・・・丈夫!私、行って・・・くるわね」
このままにする訳にもいかないし、私、少し気になるところもあるの・・・
「ニーナ・・・」
「ユミナ魔法・・・学校に連絡を」
その言葉にユミナは急いで手紙を用意して出した。




