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不思議な夢から覚めた

私は夢で沈んでいた。どこまでも深く


どこまで飲まれていくんだろ・・・


色んな所から手が伸び乱暴に引きずり込んでいく・・・私はなすがまま沈んでいき夢の中でも意識が消えて行った。


「・・・ナ様!ニーナ様!!」


意識が朦朧としていたが私は目が覚めた気がした。


「ニーナ様!何か食べないと!」


アンナは私が目を覚ますと食べ物を探しに行った。私は虚ろな目をして俯いたまま自分の手を見た。


ここは・・・現実?私は生きてるの?どうして?こんな事してきたのに生きてるなんて許されるの?


「ニーナ様!!果物がありましたよ!!」


私は周りを見た。テントの中なのは分かったが、なぜか静かに感じた。


「アンナ、エリックは?」


「先ずはこれを食べてください!」


私の目の前に果物を差し出してきた。


いつから食べてなかったんだろ・・・でも、入るかしら・・・


意外にもそれはすんなりと口に入った。


「おいしい・・・」


それと同時に涙が溢れてきた。


「・・・あんなことしたのに私はまだ生きるの?」


「ニーナ様が死ぬなんて許せません!!」


「私、沢山人を殺したわ・・・」


「ニーナ様がやらなきゃ私がやってました!」


アンナは構えて拳を繰り出して見せた。


「私がやってよかった・・・貴女にまでそんな事させたくないもの・・・」


「私はニーナ様に言われればどんなことでもやってみせます!だから生きてください!」


私は溢れた涙を袖で拭って死んだ目のままゆっくりと立ち上がった。


「エリックの元へ行かないと・・・」


「まだダメですよ~」


私はアンナに引っ付かれながらもテントの外に出た。残っていた兵士も私の様子を見て慌てて止めに入った。


「ニーナ様止まってください~」

「いけませんよ!!」

「ニーナ様を止めろー!」


兵士すらも私を止めようと手足を引っ張るが私は魔力を纏って歩き続けていた。そこへ昔蹴とばした兵士が現れ目の前に跪いた。


「我々もお供いたします」


私は無言でその兵士を見て頷いた。すると、兵士は馬を用意し私を後ろに乗せて残って兵と共に戦場へと走った。


【エリック】

父とマカオンのおかげで敵の兵はどんどん減っていき、ナグア達のおかげで城壁は崩れ始めていた。他の兵も奮闘して兵を倒したり城壁を崩したりしていた。


おかしい・・・なぜ、こんなに優勢なのに別の所から兵が来てる様子が無い・・・


城壁が崩れなだれ込めるようになった時、横から帝国の旗を揚げた騎士や兵士が声を上げてこちらに向かってきていた。


敵か!?それとも第3勢力か!?いや・・・この場合敵かな


「撤退!!撤退!!」


僕は大声でその言葉を掛けると兵は引き始めたが、帝国の兵に追いつかれ始めた。


「不出来な息子の尻拭いは私がやろう・・・」


「父上?」


父はそう言って後退する兵の一番後ろに付き、帝国の兵を斬りながら味方を逃がしていった。マカオンも後ろの方で魔法撃ち続けていた。

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