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開戦

【エリック】

戦は始まった。


「やはり、甘さが抜けなかったか・・・お前にしてやれる事はこれで最後になるな」


父はそう呟きながら剣を抜いた。


「この戦い!楽に勝てると思うなよ!己の力を出し切って奮闘せよ!」


一斉に声が上がった。


一方でテラゴニア側は既に進軍が進み城壁への距離は近づいていた。そしてツラバスの兵も集結し始めていた。


「流石にこの数では囮だとすぐ気づかれるだろうな・・・ならば、数発でも撃って気を向けさせるしかないか・・・」


騎士はそう言うと前線を上げ、兵器の盾になるように構えた。相手側は倍以上もいる兵が構え、魔法兵も並んでいた。


「これ以上進めば、魔法で狙い撃ちもいい所だな・・・魔法兵数人くらいは回してくれればよかったんだが・・・」


騎士は進軍を止めた。兵達はその様子に困惑していた。


「なぜ、止まるんだ?」

「まだ届かないだろ?」

「これで逃げるのか?」


「兵器を撃つ準備を!狙いは魔法兵!」


兵達は急いで準備を始めた。その様子を敵兵は黙ってみていることは無かった。敵兵は此方に魔法兵が居ないと分かると騎馬隊が集まり進軍してきた。


「来るぞ!!前衛構えろ!」


そして準備が終わる頃には騎馬隊が前線でぶつかっていた。すごい勢いでテラゴニアの兵がやられていった。


「撃てます!」


「よし撃て!!」


そして兵器を使い、魔法兵が居る所に攻撃を仕掛けた。ある程度は当たり数は減っていたが、まだまだ魔法兵は城壁から出てきていた。


「よし・・・兵器を置いて引くぞ!」


騎馬隊の中へ騎士は突っ込んで行き他の兵を逃がしていった。騎士は剣を振り回し、沢山の人を斬り飛ばしていった。そして兵が撤退をし始めある程度下がった時、敵兵の中に突っ込んだ騎士は数人の騎馬に刺された。


そして兵器の攻撃した音が聞こえたと同時に僕は城壁に向かって進軍した。正面には敵は居たがこちらよりも少なく見えた。


今なら崩せる!


攻撃を得意とする魔法兵は後から騎馬隊の後ろに乗り距離を詰めていた。残った騎馬隊や歩兵達は先に前線を上げていった。しかし、相手兵は城壁の上から弓などを撃ち進軍を阻んできた。それを搔い潜って騎馬隊は相手の前線と衝突した。そのあと魔法兵を乗せた騎馬も追いつき始め、魔法兵は攻撃を始めた。


魔法兵の攻撃は城壁を削っていたが壊すほどでも無かった。しかし、ナグアとリアを乗せた騎馬が揃うと展開は変わった。


2人で撃った複合魔法は壁に大きな穴を開けていた。上部に居た弓兵達は落ちていったり逃げたりしていた。相手兵は前に居た兵を無視して魔法兵を乗せた騎馬に狙いを定め始めていた。そこへ父は斬りこんでいき、敵をなぎ倒していった。


父上の戦ってる姿を初めて見た・・・こんなに強かったんだね


父が戦ってる横でマカオンも魔法を敵兵に撃っていた。そのおかげもあってかなりの敵が倒れて行った。

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