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思いついた作戦

私はどこか分からない所で宙に浮いていた。


さっきのニーナさんといい、今のこの状況といい・・・変な夢ね


ただただ白い空間で私は横になりながら浮き、動けなくなっていた。その後、私は落ちた。ずっと落ち続けて見えてくる風景は見たくもない風景だった。


真っ白だった世界がどんどん赤暗くなっていってる・・・このまま落ちた先はどうなってるんだろ


そのまま落ち続けて次第に呻き声が聞こえてくるようになった。


ああ・・・私、もう戻れないのね・・・


涙を流しながら落ち続けて、周りから手が生えてきているように見えた。


このまま私は引きずり込まれていくのかしら・・・


そして飲まれていった。


【エリック】

城と睨み合いを続けていると、遅れていた兵器が並び始めた。


ニーナだけに辛い思いをさせる訳にはいかない


僕は兵器の準備をさせ進軍の準備をしていた。すると、間者だった人が横に立った。


「いつ頃出ますか?」


「準備が出来次第かな」


「丸見えな時間帯に兵器を展開させるのは厳しいかと思いますが」


「夜に兵器を準備出来るものなのかい?」


「まだ、夜の方が手薄になるかと」


父はその話を横で聞きニヤリと笑った。


「夜は夜で明かりで見つかるだろ・・・」


「で、ですが・・・日が出ているうちに準備が出来るとは思いません!」


「なぜ、魔法があるのに兵器なんか持ち出したと思う?」


「な・・・なぜでしょう」


「不思議だとは思わんか?魔法があれば城壁を崩せるかもしれんのに足の遅い兵器を使う理由・・・考えてみよ」


そういえばそうだね。普通に考えれば魔法兵を守りながら進軍すれば兵器は最低限で済むはず・・・兵器は確かに射程と威力はあるけど、魔法兵が城壁に近づければ必要はなくなる。


「父上、僕も不思議に思いました」


父はため息をつくと自分の頭を突いて「自分で考えろ」と言った。


考える・・・兵器の存在を?魔法兵の意味を?布陣・・・


考えを巡らせてすぐに間者だった男に僕は情報を聞いた。


「どこが人数の少ない門だい?」


「そうですね・・・西の方ですかね・・・布陣している側は今は多くなっていたと思います」


北西にも国はあるけど警戒はしていなくて、テラゴニア側には警戒を強めている・・・兵器を囮に使ってテラゴニア側におびき寄せるか?


「父上、このような作戦ではどうでしょうか?」


話してみると渋い顔をしながら父は答えた。


「・・・やってみるがいい」


そして僕はテラゴニア側である東に兵器を展開させ守りの兵と騎士を付かせた。


「あくまでも囮です。兵器は撃てれば撃って欲しいですが危険だと思ったら兵器を置いてすぐに引いてください」


「ハッ!必ずややってみせます」


そして他の兵と僕達は南側の方へと移動していた。

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