戦いの始まり
そしてその日はやってきてしまった。
国境付近にてツラバスの兵により侵攻が行われた。テラゴニアは集めていた兵によって最低限で食い止めることが出来たが国境近くの町1つは滅茶苦茶にされてしまっていた。
「ついに来たか・・・」
「もう会話の余地は無いのですね」
「ここまでされて会話で済ませられる国はどこにも無いぞ!」
義父とエリックは軽く話すと義父は兵を集めた。
「2割は残して後は全員ツラバスに報復する」
義父の一声で一斉に準備などに追われた兵が走り回っている中、私は魔法兵の元へと行った。
「みんな・・・大丈夫?」
既に準備を完了させた人達が並んでいた。どこか怯えた表情を見せている人ばかりだった。
「準備は出来ております!今すぐにでも出撃可能です!」
「ええ、私も行くから心配しないでね」
全員がその言葉に困惑した。
「姫さんは普通城にいるもんだろ?」
マカオンがそう言うと全員が頷いた。
「いえ・・・みんなが戦うのですから、私も行きます」
「おやめください!」
そんな言葉が魔法兵達から上がったが、私は微笑みながら言葉を続けた。
「これも王様からの指示なの・・・秘密兵器みたいなものね!」
「兵器・・・」
複雑そうな顔をしてアンナは呟いて、私にタックルを決めてきた。
「兵器なんて言わないでください!私どこへでも付いていきますからね!!」
私はアンナの頭を撫でるとアンナはゆっくりと私の顔を見た。
「あなたが居れば安心ね・・・」
「ニーナ様・・・」
そして数日後には兵を引き連れて国境付近まで移動していた。
アンナはエリックにお願いしたのか付いてくることになっていた。私はいつものドレス姿ではなく軍服のようなものを来て義父とエリックの横に立っていた。
「あら・・・宰相はいらっしゃらないの?」
「ああ、国の留守を任せると言ったら喜んで残ったぞ」
「では、指揮はお義父様が?」
「うむ、しかし、部隊ごとに貴族を付けておるから細かな所は任せておる」
「貴族・・・では!クロフォード家も!!」
「クロフォードは後詰だ。遠いのもあるが兵が集まらないようだったのでな」
よかった。前線では無いのね・・・でも、来ることには違いないのは怖いわね・・・お兄様ご無事で
国境付近の砦にやってくると砦も酷い状態になっており何人も亡くなっていた。私は目を背けずに前を向いて歩いていくと国境付近に兵が居るのが見えた。
「勢いのまま攻めてこない辺りが不気味だな・・・」
「何かあるのではありませんか?」
「エリックもそう思うか」
「しかし、防衛線を張ろうにも砦はこの様子です・・・」
エリックは周りを見ながらそう言うと義父は兵を展開した。
「ならば、魔法兵の力を見せてもらうとするか」
私はその言葉に動揺して表情に出てしまっていた。魔法兵はみんな私の顔を見て各々が不安になっていた。




