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おじさんと青年

訓練場に行くとマカオンは魔法を撃っていた。その近くにはダンも居た。


様子を見ているとマカオンは目を瞑って何かを喋りながら手を前に出していた。


多分、想像で出そうとしているのね・・・古代魔法の使い手になるんじゃないかしら・・・


ダンはその姿に不思議そうな顔をしていた。


「なあ、おっさん何してるんだ?」


「見て分からないか?集中だ」


「集中って・・・」


ダンは手を見ていた。私はダンが邪魔しないように氷の壁を目の前に出した。


「ダン!壊せるって言ってたわね!」


「ニーナ様!いらしてたんですか!!」


ダンは凄くぎこちない喋り方をしたので、私はそれを苦笑いして止めた。


「ダン・・・普通でいいわよ」


「なんて言えばいいのか考えるとな・・・」


「大丈夫よ!そこのおじさんはもっと砕けてるからー」


「え?」


ダンはマカオンを見ると苦笑いを浮かべていた。


「さあ、ダン!壊してみなさい!!」


「分かったやってやる!」


ダンは詠唱を唱え始めた。なかなかの速さの詠唱で長そうな詠唱もあっさりとこなしていた。

唱え終わると目の前にまん丸の赤い球が浮かんでいた。


「いけ」


そう言った瞬間、熱線が壁に向かって伸びた。壁は薄っすらとへこみが出来ていた。


「凄い!へこんだわ!!」


「わ・・・割れない?嘘だろ?」


両極端な反応に周りは困惑していた。


「どんな強度だよ!!この氷の壁は!!」


「そういえば、壊せる人居なかったわね・・・どれくらい硬いのかしら」


「いや・・・なんてもの作ってるんだ」


ダンは呆れた様子でその場にしゃがみこんだ。


「これでもダメか~自慢の創作魔法だったのにな~」


「作ったの?」


「時間は掛ったがな・・・」


私は想像して同じような物を目の前に浮かばせた。


「う・・・嘘だろ」


そして熱線を出した。


威力はダン程では無かったが形としては出来てしまった。


「俺の創作魔法が簡単に・・・」


「たまたまよ!」


私は焦ってダンにそう言ったがダンは落ち込んだままだった。


「ほ、ほら!色々使ってあの氷の壁壊してみて!」


「いいんだ・・・俺の自信作は真似されて壁も壊せないんだ」


ダンはすっかり拗ねてしまった。その後ろでいきなりマカオンが唸りだした。びっくりして私達は振り返った。すると、土塊のようなものが宙を浮いていた。


「何してんだ?あのおっさん」


「待って・・・集中させてあげて」


土塊は少しずつ大きくなり拳くらいになった瞬間、マカオンは土塊を発射した。


マカオンは少し悔しがっていたが私は古代魔法を使い始めたと確信した。

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