リリアンナとのお茶会3
「ねえ、私の事どうおもうの?」
「そうだね、とても素敵な女性だと思うよ」
「そんな女より?」
「残念だけどニーナの方が僕は好きだよ」
恥ずかしいから!その発言とっても恥ずかしいから!!
「そう・・・その女の何がいいの?」
「君の秘密を教えてくれたら答えてあげるよ」
王子は机に肘をつき顔の前で手を組んだ。
「君の狙いはニーナだね?」
「ええ、あの女を蹴落とすの」
「どうしてそんな事するんだい?」
「お上りさんには丁度いい罰だと思わない?」
リリアンナは私を不敵な笑みを浮かべながら見た。
「そうか、それで近寄ったんだね」
「私はあなたの事好きよ?こっちの方が本命ですけど」
リリアンナは王子に目線を戻した。
「私、あなたの事愛してしまったの・・・あの女よりもね」
ナナシと呼んだの根に持ってるな・・・
「僕は貴女の事が分からないから愛せないんだ。もっと教えてくれないか?」
「ええ、ぜひ私を知ってください」
リリアンナは立ち上がり体を強調した。
「殿下のためならどんなことでもいたしますわ」
「嬉しい申し出だけど、僕はニーナが居ればそれでいい」
王子の後ろで私は顔を赤くしていた。リリアンナは鼻を鳴らして座った。
「私を選ばなかったら損をするわよ?」
「そうだね、君は魅力的だね。ただ、それだけ・・・」
「それだけ!?」
「そう、それだけ、君はずっと仮面を着けて話しているからね」
リリアンナは悔しそうな顔をして、また私を睨んだ。
私何もしてないわよ!?
「君は僕の前でその仮面を脱げるのかい?」
「仰ってる意味が分かりませんわ」
「そうか、理解してくれないか・・・ニーナはすぐに理解してくれたよ」
「私が低能だとでも言いたいのかしら?」
リリアンナは明らかに威圧して王子を見ていた。
「低能・・・それは違うね。君は人の心を理解していないだけだよ」
王子は一切引くことなく答えて行った。
「私が人の心も知らない人間だとでも?」
「そうだね、人の心があるならば蹴落とすことはしないと思うけど」
リリアンナは爪を噛み悔しがり始めた。
「さあ、もう一杯お茶はいかがかな?」
ユミナはお茶を入れて二人の前に出した。
こっそりリリアンナが投げないようにのカップに魔力を流しておこうかしら
「冷めないうちにどうぞ」
リリアンナの顔がお茶に映し出された。
「ねえ、殿下?やっぱり私じゃ駄目かしら?あの女の後でもいいの」
「そして君はニーナを蹴落とす」
「そんなことしないわ!!」
リリアンナは机を叩いた。
「私だって・・・私だって人の心はあるんです」
リリアンナは涙を流し始めた。王子はハンカチを手渡した。
「私を愛してよ」
「僕は・・・」
「なんで私じゃ駄目なのよ!私はあなたの事がこんなに好きなのに!!」
王子は申し訳なさそうな顔をしていた。
「体だってなんだって私はあなたに捧げるわ!!だから振り向いて!!」
王子は組んでいた手を解いてリリアンナの手を取ろうとしていた。そんな姿に私は目を背けようとしていた。
「僕は君に答えてあげることは出来ない」
「どうしてですか!!」
「僕は・・・ニーナを守ると自分の中で決めているから!」
リリアンナは愕然として椅子に座った。
「どうして・・・」
私は王子の後姿を心配そうな顔をして見ていた。




