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拘束

それから王子は私の外出を許すことなく日が進んでいき、ある時王子から連絡が来た。そして王子の部屋に行った。


「ニーナ、ヤボヒは外に居たよ」


「外?城下ですか?」


「ああ、部屋を借りているらしいね」


「部屋ですか・・・」


一人になりたかったのかな?あの人の事はよく分からないわ


「そして中を調べさせたらこんな物が出てきたんだ」


1枚の赤いインクの術式が書かれた紙だった。


「赤い?」


「ああ、君に見せたら何か分かるかもしれないと思ってね」


「そうですね・・・お時間を頂ければ解析は出来ると思いますが、それと同時にヤボヒの居場所も見つけていただけますか?」


「勿論、すでに探している所だよ。1人は部屋に待機させて他で捜索中さ」


「ありがとうございます。早速取り掛かりますね」


私は部屋に戻り、術式を見ていた。


基本は同じ・・・魔力の抽出があって・・・人体?媒体?それに発動までの時間に遅延が足されてる?何この意味の分からない術式は・・・


他に見たことの無い模様も書かれていた。


この見たことの無い模様を解けば分かるかもしれない・・・何かの属性かしら・・・


私は危険だが、簡易的な術式に見たことの無い模様を入れて使ってみる事にした。


発動に必要な物と標的は前方に・・・後は何もしないでおこうかしら・・・


発動させると鈍く光はしたが何も起こらなかった。


魔法は発動した?でも、何が起きたのかしら・・・前方の壁にも何も痕跡が無いし・・・媒体が足りない?

赤い術式に意味があった?赤い物・・・血?


嫌な考えが私の頭を過った。


呪いの可能性が出てきたわ・・・魔法がこんな物に化けるなんて思わなかったけど・・・昔そういえば呪いの存在は聞いた事があったっけ・・・教会で解いてもらえると言われたはず。呪いだとすれば、媒体は魔力の事じゃないかもしれないわね。


そして、王子の従者が私を訪ねてきた。


「ニーナ様!お忙しい所失礼いたします」


「ええ、どうしたの?」


「エリック殿下からの言伝を預かって参りました」


「殿下から?」


「ヤボヒが見つかり、兵から逃げたため拘束をして此方へ連れてくるとの事です」


「そう・・・分かったわ。私に会わせて欲しいとお伝えください」


従者は返事をするとまた戻って行った。


ヤボヒ・・・なんで逃げたの?疚しい事でもあったのかしら


そしてしばらくすると城に着いたと連絡が入り城の一室にヤボヒは連れて来られていた。


「ヤボヒ・・・」


「ヒヒヒ、お久しぶりです。ニーナ様」


「こんな形で会うとは思いませんでした」


そして王子もやってきて本格的に話が進んでいった。

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