凄く気が重い
私は買い物を終えて宿舎へと戻った。ベットに横たわり考え始めた。
「ニーナ様~はしたないですよ」
「今日くらいは許して・・・」
そういって天井をみた。
こうなる前に戻ってあげられたらよかったな。社交界なんて私うまくやれる気がしないのに。
魔法の練習してる方がいいわ。
「アンナ・・・いっそ逃げちゃいましょうか」
「変な事言わないでください」
簡単に一蹴されちゃった。
「私もニーナ様に付いていくので心配ありませんよ!この日のために本も読んできましたもん」
凄い自信に満ち溢れてるわね・・・どこから来るのかしら・・・
あれ・・・誰かこっちに来る?これはお母様?
私はすぐに椅子へ移動した。
「アンナお母様がこっちに来てるわ」
「え!?また探知したんですか?」
「ニーナ、居るの?」
心配そうな顔をして母がやってきた。
「お母様どうなさいました?」
「そろそろ来ると思ってましたけど、社交界の事聞いたのよ」
それで心配そうな顔をして。
「大丈夫よ。私の子だものきっと上手くいくから・・・」
「あのお母様、社交界はどんなものなのですか?」
「あら・・・聞いてないの?」
「ええ、ざっくりとした事は聞きましたけど何をしたらいいのか聞けなくて」
母は少し笑顔に戻った。
「そうね・・・基本的には挨拶して軽くお話して出てきた食べ物や飲み物を頂いたりするところよ」
「それだけですか?」
「それでも挨拶はとても大事なのよ?私たちクロフォード家は辺境の家ですからこちらからいろんな人に挨拶しにいかないといけないのよ。それも馬鹿にされないように毅然としてなよなよしちゃ駄目よ?」
私は一層暗い顔になった。
「あ・・・でも、料理はきっとおいしいわよ」
母は気を遣ったつもりだけどそれでも私は暗い顔になっていた。
母は私の顔を掴むと
「そんな顔社交界でしちゃ駄目よ!絶対!」
「はい・・・お母様」
母はその後頭をギュッとハグした。
「大丈夫よ・・・きっと上手くいくから」
「はい・・・ありがとうございます」
母は何かに気づいたように動いた。
「そうだニーナ。服とか準備した?」
「ええ、セバスとアンナと一緒に選んで来ましたわ」
アンナは少し残念そうな顔をしていた。
「ニーナ様少し地味なものばっかり選んでたんですよ?」
「もうまたそんなの選ばせて・・・でも、できたもの見てみたいし今度見せて頂戴ね」
母はふと置かれたアクセサリーに目を向けた。
「また小さいの選んだのね・・・でも綺麗に光ってるわね」
「そうなんですよ?ニーナ様ったらもっと目立つものを選ばれればよかったのに」
「そんなことないわ。今のニーナにはぴったりなくらい光ってるわ」
「え~そうですか~私はもっと目立つようなものが~」
アンナ・・・母の前ですよ・・・
「このネックレスは私が選んだものなのです」
母は微笑んだ。
「あらニーナ、見る目あるわね。後は服ができた頃にまた来るわね」
私は気が少しだけ紛れた気がした。そして母は少しホッとしたのかそのまま部屋を出て行った。




