ヤボヒの評価?
「どうなさったのですか?殿下」
私は考え始めた王子に声を掛けるとその言葉に反応した。
「え?あ、すまない」
「何か気になるところでもありましたか?」
「ヤボヒとか言う兵は信用できる人物かい?」
私とナグアは顔を見合わせると二人で唸り始めた。
「そ・・・そんなに考える事かい?」
「言動、見た目共に怪しくて・・・」
ナグアは私を宥めてきた。
「ニーナ様、ストレート過ぎですよ」
「あなただってそう思ってるでしょ!」
王子は苦笑いを浮かべて話を進めた。
「その人が噂を広めたとかはないかな?」
二人はまた顔を見合わせると・・・
「ないわね」「ないです!」
声を合わせて否定をした。王子は冷や汗をかきながら引いていた。
「言い切れるんだね・・・」
「ヤボヒは見た目もですが、暗い感じの人で他人と関わってる所をあまり見ません」
「この前の父上の前には?」
「居ました!」
ナグアは畏まって返事をした。
「間者って訳じゃ無いよね・・・」
私は冷や汗を流しながら笑顔で答えた。
「怪しいのは確かですけど・・・考えても否定はできませんわ」
色々とごめんなさいヤボヒは何考えてるか分からないの
「じゃあ、少しヤボヒ?って人の事を調べてみようか」
王子はそう言って従者を呼び何かを話していた。私とナグアは二人でヒソヒソと話を始めた。
「ヤボヒの事もう少し信用した方がよかったかしら」
「いえ、私もあの人だけは何考えてるか分からなかったんです」
「そうよね・・・私のあの人分からなくて」
「ちょっと不気味でしたよね」
「あ~分かるわ。私も話し掛けていいか分からなかったわ」
「でも、ニーナ様言いすぎでしたよ」
「仕方ないじゃない、それしか思いつかなかったんですもの」
王子は私達の様子に気づいた。
「どうしたの?」
「い、いえ!なんでもございません!!」「何でもないわ!」
そしてまた王子は従者と話し始め、私達もまた話し始めた。
「あの人他の人と話しているの見たこと無かったはずだし・・・」
「あ~私もそれは見たことありませんね。下手すると一人で何か話してますね」
「怖くない?」
「怖いです」
「でも、実力はあるのよね?」
「はい、それなりには」
「私達あの人のこと知らなすぎなのかしら」
「程々でいいんじゃないですか?ヤボヒだし」
「そ、そうよね・・・」
あなたも結構言うわね
王子は従者に何かを頼むと従者は走って行った。その様子を見て私達は何事も無かったかのように笑顔で王子を見た。王子は首を傾げてはいたが追及はしなかった。
「それで殿下は何をお話ししていたの?」
「ヤボヒという人の事を調べるように言っただけだよ」
「その人がもし・・・間者だったら?」
「君の訓練を受けた以上この国からは出せないよね・・・後は、処罰が待っているかな?」
私もナグアも不思議と何の表情の変化はなく感情的にもならなかった。




