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ヤキモチ

次の日、私は王子と話しながら兵舎に向かっていた。


「今の問題は戦争が現実味が帯びてきていることだと思います」


「兵が浮足立ってると?」


「そうですね・・・落ち着きがなくて・・・」


「噂が広まったんだね」


「どこから広まったのか分からないですが、そうみたいです」


私は昨日の状況を軽く話すと王子は苦笑いを浮かべた。


「僕が止めるって言っても信じてもらえないよね・・・やっぱり」


私はその一言に焦って否定した。


「そんなことはありませんよ!魔法兵の隊長は信用してると言ってましたから!」


「そうなのかい?」


「ですが、隣国が信用できないからとも言ってました」


「他国を信用出来ないのは仕方ないけど・・・心配が勝つんだね」


「みんなにエリックの事が心配なんですよ・・・」


王子は複雑そうな顔になり、少し考えながら歩いていると研究室へと着いた。

ドアを開けると魔法兵達は立ち上がりその場で敬礼した。


「みんな研究を続けてくれ」


一斉に返事が返ってきてそれぞれ研究に戻って行った。


「こう見るとあんまり変わらない様子だね」


「殿下がいらっしゃるからですよ」


「そうかな?」


「ナグア?居る?」


ひょこっと顔を出したナグアはすぐにこっちに歩いてきた。


「ナグア参りました!」


「少し話をしましょうか」


私達は部屋の外へと移動した。


「どう?あれからも兵の様子は変わらない?」


「そうですね・・・ニーナ様がいらっしゃってからは少し落ち着いたかと思いますが・・・」


「隊長のナグアもこう言ってますよ」


王子はナグアに微笑みながら話しかけていった。


「どこから噂が来たと思うかな?」


「詳しくは存じ上げませんが、他の兵の所からだと推測しております」


「じゃあ、その噂の影響は何か出ているかな?」


「はい、兵達のほとんどが怯えていたり空回るような行動をとっております」


「そうか、結構深刻かい?」


「ニーナ様がいらっしゃるのでかなり軽減はされています」


ナグアは体勢を崩さず淡々と答えていき、王子も微笑みながら淡々と質問をしていった。


「殿下・・・あまり聞きすぎても」


「あ・・・そ、そうだね」


「いえ!私ならお答えできることはお答えしたいと思っております」


「信用してくれたナグア隊長を困らせては駄目だね」


王子は笑顔でそう言うとナグアは少し顔を赤らめた。


なんかモヤモヤするわ・・・この感情は何かしら


私の視線にナグアは気づいて焦って話題を変えた。


「そ、そういえばニーナ様!ヤボヒが最近研究室に来ていないので何かあったのかもしれません」


「ヤボヒ?点呼には来ているの?」


「それが顔を最近出しておらず・・・」


「夜逃げかしら」


「兵舎の部屋には荷物はあるそうなんですが・・・」


「お城の外には出てるのかしら?」


「それは聞いてはおりません・・・申し訳ありません」


ナグアは頭を下げたが私は「謝らなくていいのよ?」と言って頭を上げさせていた。その横で王子は何かを考え始めた。

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