浅はかな考え
しばらくしてナグアは落ち着いた顔をして研究室に入ってきたのでナグアに任せて、私は訓練場の方へと向かった。
訓練場には相変わらず魔法兵は少なく感じた。
それでもいつもよりも多い気がするけど・・・
防御魔法を試している人も居れば攻撃魔法を試す人も居る・・・そしていつも通り適当に撃ってるマカオンも居た。
一部の魔法兵が建てた壁に向かってマカオンは笑いながら火の玉を撃ち続けていた。
私はその様子を呆れながら眺めていた。なぜか、アンナは目を輝かせて行きたそうにしているのが私の目に映る。
「アンナ・・・そんなにやりたいの?」
頷きながら、今にも走りだしそうになっているアンナを私はため息をつきながら送り出した。
「こんな日々だったらいくらでも見ていられるのに・・・」
私の呟きをユミナは無言で聞いていた。
正面ではアンナがマカオンとはしゃぎながら勝負を始めていた。その様子を私は眺めながら考えていた。
戦争が起きてしまったらこの様子も見れないのよね・・・ツラバスが攻めてくるメリットって何かしら?
ヘレテ帝国の狙いは?
アンナとマカオンは火の玉を連続で撃ち続けていた。
ヘレテとツラバスが組んでいたとすれば・・・ヘレテの隣国が狙われる事になるわね。最低限の兵で落とせば反対側の国には攻められない訳だし・・・
アンナは火の玉を大きくしていた。マカオンはある程度の大きさになったのを見て焦りながら止めていた。
じゃあツラバスは何が目的なの?テラゴニアを取ること?ヘレテと同盟を組むこと?それとも既に・・・
目の前で大きな爆発が起きてユミナが私の前に立った。
「なにをしてるのですか!!ニーナ様に当たったら大変でしたよ!!」
ユミナの大きな声に私は驚き状況を見た。
アンナの大きな火の玉が壁に炸裂して壁の破片などが飛んできていた。
「ユミナ怪我してない?」
「私は問題ございません」
頬のに傷が見えたので、私はそっと手で撫でるように魔力を込め傷を治した。
「アンナ!しばらく魔法の撃ちっぱなしは禁止よ!!」
「そんな~」
アンナはがっかりしてマカオンに見送られながら歩いてきた。
「あなたの魔法でユミナが怪我しちゃったんだから・・・気をつけなさい」
「え?す、すいません!!」
「いえ、私よりもあのままではニーナ様に当たっていました。」
アンナは私の顔を見た。私はすっごい笑顔でアンナの顔を見た。
「ご・・・ごめんなさい!!お許しください!!ご容赦ください!!勘弁してください!!」
「ユミナ、好きにしていいわよ」
ユミナはまた鞭のようなものをどこからともなく取り出し、アンナを引っ張って行った。私はその様子を見ながら後ろを歩いて行った。




