キ・・・キス!?
この国の結婚式ってどういうものなのかしら・・・
そんな疑問を持った、私は王子の元へと来ていた。
「エリック!この世界の結婚式ってどんなのか教えてください!!」
「ど、どうしたの急に?」
私は王子に詰め寄るように切り出すと王子は苦笑いで返してきた。
「だって・・・私が居た世界の式は指輪を交換してキ・・・キスを人前でするのよ!」
「ん~大体は合ってるかな~」
「あってる?」
「国民の前で僕の父が宣言する」
私は相槌を打った。
「そして僕と君で前に出て手を振る」
さらに相槌を打った。
「そして、キスをする」
相槌をしそうになったが途中で止めて指を指した。
「それですわ!!」
「え?」
「人前でキ・・・キスなんて!!」
王子は柔らかい笑顔を見せた。
「もう僕達は一度人前でしてるじゃないか」
「あ、あれは!!」
「それに、今更だよ」
私は顔を真っ赤にした。そして頭から湯気が出そうになっていた。
「ここまで来てそれが問題になるなんて思わなかったよ」
「重要ですわ!!」
「でもね、僕は父上と同じで君だけを愛そうと思っているんだ」
「私だけを?」
王子は顔の前に手を組み話し始めた。
「昔のテラゴニアの王は沢山の妻が居たんだ。それこそ第1夫人から第5夫人とかね。そして王位継承争いが行われていた時代があったんだ。それを今の王は嫌って1人にしたんだ」
「私よりいい人が居たらその人とも結婚するの?」
「そんな人は居ないだろうけどね・・・僕は父上の考えに賛同するよ。身内で争うなんて考えたくないからね」
私は変な事聞いちゃったかしら・・・
「でも、テラゴニアにもそんな時代があったのですね」
「記録によればだけどね」
「その記録読めたりはできますか?」
「どうしても読みたかったら、結婚をうまく済ませてからだね」
王子は手を組んでいたのを解いて笑顔に戻った。
「あんまり面白くない話だったね」
「いえ、私はもっと知りたいと思いました」
「僕の事は知りたいとは思ってくれないのかい?」
「それは、結婚がうまくいったらですわ」
そして、二人は笑った。それをドアに耳を当てて聞いているメイドのような姿の人が居た。
「おやめください」
「シィー!今いい所なんです!」
「後で、ニーナ様にお話いたしますよ」
「あ~そんなこと言っていいんだ!ユミナさんだって聞いていたのに~」
「私は聞いておりませんが?」
隣の王子の従者の人もそれを聞いて苦笑いを浮かべていた。
「いい雰囲気ですよねー!」
王子の従者の人が困ったような顔をしていた。その時ドアが開いた。
「アンナ・・・聞こえてるわよ・・・」
私は笑顔で圧をかけてアンナに近寄った。
「ご、ごべんなさい・・・」
「アンナ・・・躾は厳しい方がいいかしらね?」
私はユミナを見た。すると、どこからともなくユミナは鞭のようなものを取り出した。
「も・・・もうしませんから!!」
「覚悟はいい?」
私は魔力を纏ってアンナを引っ張り部屋に戻って行った。
その後、私の部屋からはうっすらと泣き声が聞こえていた。らしい




