最強ニーナ!
それからは少しずつ兵舎にも顔を出すようになり、勉強もするようになってきていた。
年を越したらもう嫁入りよ?そろそろ私の出番は終わってニーナさんの出番になりますよ~
そんな事を思いながら、私は久しぶりに瞑想をして気分を落ち着かせて、自分の中に魔力を流してみた。
相変わらず居ないのよね~・・・どこに行っちゃったのかしら・・・このままじゃ本当に女になっちゃうわ
私は日記を書く影響もあって魔法を勉強していた時期の事を思い出していた。
あの頃は、セバスの用意してくれた魔法の本から始まったのよね・・・色々あったわ・・・
古代魔法の基礎を知ったのもそこが初めてで・・・もう一回試してみようかしら!
私はそう思い立ち、瞑想していた体制のまま昔のニーナを思い出していた。
あの頃は小さい女の子だった・・・気が強くて、他人を怪我させる程だった。
少しずつ想像ができ、浮かび上がった瞬間、私は花瓶で頭を殴られ、想像が途切れた。
あの話がそんなに印象的だった?そんなはずは無いんだけど・・・
その後も何回か試すも全部花瓶で頭を殴られるイメージで止まってしまった。
「戻れないじゃない!!」
思わず声に出して侍女達を驚かせると私は考えた。
想像は出来たから、次は想像したニーナさんと交代することを想像すればいいんだ!
私は早速、交代をするイメージを持った。
バトンを渡してみようかしら・・・
想像した瞬間そのバトンで殴られた。
じゃあ、ハイタッチ!
凄まじいビンタが飛んできた。
情に任せて抱きしめちゃう!
全力で拒否されて蹴られた。
ニーナさんのイメージが強すぎるわ・・・
私一人で疲れていたので侍女達は冷や汗をかいて見守っていた。
ニーナさんどうして変わってくれないんだろ・・・
私は悩み事が一つ増えた。そして魔法の事を考えるようになった。
【???】
とある部屋
「ヒヒヒ、これが出来れば僕の研究は無駄じゃなかったと証明できる」
目の前には複雑そうな術式が準備されていた。
「術式魔法でこんな事が出来るなんて思いもよらなかった」
周りは暗く蠟燭で照らされるだけだった。
「先ずは誰に試そうか・・・」
真っ赤なインクのような物で術式は書かれていていた。
「準備は大変だったし・・・苦労もした」
黒い装束を来た男がブツブツと喋っていた。
「初めはどうなるかと思ったよ・・・研究する場所も無かったからね」
男は立ち上がり笑い出した。
「誰から始めようか!この術式!いや・・・呪い!!」
発動させようとして男は笑いながら手をついた。すると、術式はうっすらと光り始めた。
「誰がいい・・・?これが完成すれば誰にでも出来て僕は最強になれる!」
その後、男は笑い続けた。




