くっつき虫
その後は、アンナがくっついたままナグアに渡した魔法を試させてみた。
私は氷の壁を作るとナグアはその壁に向かって詠唱を開始した。そして炎の渦を壁に向かって飛ばすとその炎の勢いですごい音が鳴った。それと同時にナグアは疲労感でその場に膝をついた。
「この1発でこの倦怠感・・・ヤバすぎでしょ・・・」
息も絶え絶えでナグアは立ち上がるのに時間が掛かっていた。
マカオンは心配そうにナグアを見ていた。
「あれ?大丈夫か?倒れたりしないだろうな?」
「分からないわ・・・ナグアの魔力量が少なかったら2~3日動けないわね」
「いやいや、流石にそれは危ないんじゃないか?」
「ええ、危ないと伝えたうえでやらせたの」
マカオンは冷や汗をかきながらナグアの方を心配しながら見続けた。
しばらくするとゆっくりナグアは立ち上がり息を整えた。そしてこっちに歩いてきた。
「ニーナ様・・・流石にこれは使いこなせないわ・・・」
「そう?強かったのに~」
「1発で動けなくなるのは使えませんよ~」
「研鑽して魔力を伸ばすか他の魔法も視野に入れるか、改造を進めるか方法は沢山あるわ」
「ひえ~一先ず、休みます~」
その場でナグアは座って訓練場の方を見ていた。
他の兵士達も私が作った壁を見て魔法をぶつけていた。
「さっきの魔法、威力は凄かったわね・・・」
「・・・私の魔力が少ないばかりに」
「あなたの魔力は思ったより増えてると思うわよ?本来なら2~3日気絶しててもおかしくなかったから」
「そんな魔法を撃たせたんですか!?」
「ブランドの扱きのおかげね」
私は笑うとナグアは大口を開けて上を向いた。
「はしたないわよ、ナグア」
「流石に疲れちゃったので~」
「あ、ブランド」
スッとナグアは立ち上がった。
「冗談よ」
「ここで冗談はきついですよ~」
「ナグア、これからもよろしくね」
「はい!おまかせください!」
ナグアはアンナをチラッと見た。
「ニーナ様そのくっつき虫みたいなのはどうしたんですか?」
「くっつき虫じゃないです!!」
私が答える前にアンナは答えた。
「静かにくっついてるな~と思って・・・」
「こういう時はお邪魔にならないようにしてるんです!」
「くっついてたらお邪魔にならないの?」
アンナは上目遣いをして私の顔を見上げた。
「この子はこんな感じの侍女なのよ・・・」
「色々大変ですね~」
「可愛いでしょ?」
ナグアは呆れた顔をした。
「そんな趣味もあったんですね・・・ニーナ様」
「なんか変な考えしてない?」
「いいえ?」
私とナグアとマカオンはそのまま訓練場を眺めて過ごした。




