自由な日
それから、私は数日は休むことになった。何かしようと動くと侍女の2人が逐一言葉を掛けに来るくらいだった。
大人しくしていないと2人が大変ね・・・
私は部屋にいる間は魔力操作の練習や研究を、他の時間は城の中を歩いていた。
魔力操作の練習にはアンナに手伝ってもらっていた。その内の一つとして魔力を使えば物を浮かばせる事ができるが人は出来なかった。それがなぜなのか・・・考えながらアンナを持ち上げようとしていた。気が付くとアンナのスカートが全部捲れた状態で動けなくなっていた。
私は流石に怒られ別の練習をする事にした。魔力を纏わせるのは他人でも出来るかどうか、そして何人まで出来るのか試すことにした。
アンナに魔力を纏わせて私を持ち上げるように言ってみた。
「アンナ、魔力を纏わせてみたから、私を持ち上げられる?」
「行きますよ~」
ユミナはそれを見て止めに入った。
「流石に危ないのでお止めください」
「じゃあ、これならどう?」
私はベッドに横たわるとアンナを呼んだ。
「これなら落ちても平気でしょ?」
ユミナは軽く頭を下げるとその様子を見守った。アンナは気合を入れて私を持ち上げた。
「か、軽いです!」
アンナは喜びながら私を上下に動かしていた。
「アンナ、酔うわ・・・」
「あ、すいません・・・」
「ユミナ、あなたにも手伝ってもらうわよ」
そうしてユミナも同じように試してみて驚かせた後、私は2人に魔力を伸ばして纏わせた。
少し難しいけど、魔力は足りるわね
私は2人に軽々と持ち上げられていた。その時、ノック音が聞こえて急いで私達は普段の通りに戻った。
王子が私の事を気にして見に来てくれたようだった。
「何かしてた?」
「い、いえ?何も」
後ろの2人も一緒の様に首を横に振った。そしてしばらく王子と会話した後、王子は部屋に戻って行った。
その後も私は魔力操作の事を試していった。泥人形のように操作できるかどうかや一時的にも押したり引いたりできるかどうかだったりと試し、一通りやって満足すると私は術式や詠唱を紙に書いたりして過ごした。
「ユミナさん、ニーナ様普段より活き活きしていませんか?」
「そうですね、兵舎に向かわれるときのような顔をしていらっしゃるようにお見受けします」
「休みのはずなのに勉強してるみたいで・・・」
「これは、ニーナ様のご趣味でしょうから問題ないかと思います」
「趣味と言うべきなのか~生きがいと言うべきなのか~」
「どちらとも言えると思います」
「貴族の勉強してる時と顔が全然違いますもんね~でも、お城での生活のイメージ崩れちゃうな~」
「そうですか」
そっけなくユミナは返事をするとアンナは少し拗ねたように囁いた。
「聞いてくれないんですか~」
2人で囁き合いながら私を後ろで見守っていた。




