王からのお言葉
次の日、私はベッドから起きるとユミナが王からの言伝を預かっていた。
「起きて準備が出来次第謁見の間に来るようにとの事です」
昨日の事かしら・・・みんなは色々言ってくれたけど王様はどう思ってるか分からないものね
私は色々考えながらも朝の事を済ませていくと朝食を摂る前に謁見の間の前に来た。
兵に扉を開けてもらうと王も王妃も宰相に王子も居て周りには兵も並んでいた。私はそんな物々しい所へ足を踏み入れた。ゆっくりと進み王の前に行き頭を下げた。
「ニーナ・クロフォードただいま参りました」
「顔を上げよ」
私はそっと顔を上げると、王は表情を変えずに私を見ていた。
「さて、早速だが、ニーナよ」
ついに・・・追い出される話をするのね・・・
「式の日取りとクロフォード家への爵位の話をしたいと思っておるのだがよいかな?」
「え?いや、はい、勿論でございます」
思わず声に出してしまったわ・・・
「式は年を越したすぐに行い、爵位については魔法兵の育成の功績を持って正式に公爵にするものとする。後日、エヴァン・クロフォードを召喚し、その旨を伝えるがよいな」
「陛下一つだけよろしいでしょうか?」
「なんだ」
「魔法兵の育成についてなのですが、本当に爵位をもらってもよろしいのでしょうか」
「うむ、私はお前に使える兵士をと言った。そして今回、まさか守りにも精通する者を育てるとは私にも読めなかった。今後は魔法兵の拡充も行っていく予定だ。これからも育成に励んでもらいたい」
「その役目拝命いたしました。今後も兵士の育成に励んでいきたいと思います」
「では、下がってよいぞ」
私は頭を下げその場を後にした。
「アンナ、私居てもよかったみたい・・・」
「だって、頑張ってたのはみんな周知の上でしたもん」
「本当に良かったのかしら・・・」
「問題ありませんっ!さあ、次はご飯の時間ですよ~いきましょうニーナ様~」
アンナはそう言いながら喜ぶように私の手を引いてくれた。
食事をする部屋に着くと私はゆっくりと座り食事を待っていると、謁見の間に居た王達もやってきた。
「陛下!先程はありがとうございました」
「いいから、座りなさい」
王達も席に着いた。
「ここに来たのだ堅苦しいのは無しだ」
「はい、分かりました」
「実際の所だ。珍しくエリックには懇願されたが私は魔法兵を見た時からここに残ってもらうつもりではいたのだよ。無言で帰ったのは、色々考えだしてしまってな。悪いことをした」
「いえ、そんな!」
「一先ず、魔法兵の事を頼みたいとは思っておるがしばらくは休むといい」
「お気遣いいただきありがとうございます」
「まあ、少し勉強はした方がよいかもしれんがな」
「ぜ、善処いたします・・・」
「しかし、マリアノまで動かすとは驚いてしまったぞ」
「も、申し訳ございません」
王妃は食事の席で初めて笑顔を見せた。
「これも、エリックとあなたのためと思っての事ですよ」
「ありがとうございます」
「でも、本当によかった。僕の前から姿を消すなんて事しないで欲しいな」
「お騒がせいたしました」
王子もどこか安心した笑顔で居た。
「不束者ですがこれからもよろしくお願いいたします」
私はその場で頭を下げた。そしてその時、食事が到着した。




