数年経っても
今は兄も姉も学校へ出ていて両方居ない。帰ってくるのは年に2~3回くらいだった。
学校へ行くまでは結構な頻度で会いに来てくれて、兄は魔法を見たがったり知ってることを教えてくれたりしてくれていた。姉は、笑顔以外の顔を見たことないくらい笑顔でお菓子作りを教えてくれたりお茶をしてお話したりとしてくれていました。母は、いつも優しく味方になってくれていた。父はあの話からもたまに顔は出していたがほとんど会うことは無かった。
私はセバスとの勉強中に考え事をしていた。
お兄様とお姉様は今も元気にしてるかしら・・・学校ってあんまりいいイメージはありませんがこちらの学校はまた違った感じなのかしら。
「お嬢様・・・聞いておりますか?」
目の前にはセバスの顔があった。私は驚いて仰け反った
「うわあ・・・驚かさないでください」
「勉強中ですぞ、お嬢様」
セバスは相変わらず容赦がない
「ねぇ、セバス・・・私もいつか学校に行くことになるかしら」
「そうですな、そのためにも勉強は必要なものです」
「お兄様やお姉様もこうして学校に行ったのですね」
「そうです。お二人共利口だったと聞いておりますからな」
「私はどうなのよ・・・」
セバスは珍しく目線を外した。
「もう・・・いいわ、でもそろそろ戻れないと大変なことになりそうね」
「大変なことですか?」
「ええ、このまま戻れなかったら、私も結婚して子供を授かることになるでしょ?」
「そうですな」
「そうなってしまったらニーナさんに戻ることって可能なのかしら・・・」
「分かりませんな。しかし、そうなっても戻ろうとするのではないでしょうか?」
「そうね・・・きっと戻ろうとするわ」
「私は魔法の事や人格などの類はよく分かりませんが、頑張ってくださってるのはよくわかってるつもりですから応援するのみです」
「ありがとう・・・セバス」
「さて、次はこの本の・・・」
「色々台無しよ・・・」
セバスもアンナも数年経とうが変わらずにいる。
私は本当に戻して上げれるのだろうか。この考えだけは変わらない。戻った後のことまでは責任は持てないけど戻ったとき幸せだったと分かるくらいにはしてあげたいな。




