不思議な一言
氷の壁が割れた事でその場にいた全員が喜んでいた。私はため息をつきながら泥人形を動かして残ってる魔法兵達にチョップを与えて倒していった。
「え~壁を割ったのに~」
「模擬戦闘よ?私を倒さなくてどうするの?」
「ニーナ様に手なんか出せませんよ・・・」
「割れないから思いっきり出来てたんですよ?」
兵士たちはブーブー言うだけ言っていたがブランドは少し満足気にしていた。
「ブランド様から見てこの魔法兵達はどうですか?」
「まだまだ足りんな!砦や城を落とす時に必要な強さには辿り着いておらん。しかし、最後の魔法ならば城門くらい吹っ飛ばせそうではあったな」
「それで十分なのでは?」
「いや、偶然出たもので喜んでいては困る。それに二人揃ってじゃないと出ないとなれば片方居なかった時どうするつもりだ?」
「それは・・・」
「後は指揮の問題ですな」
「誰かめぼしい人は居ましたか?」
「少し考えたいのでな後で話そうではないか」
「そうだね僕もその話は気になるし僕なりにも考えたから聞いてもらいたい」
そう言ってブランドと私の間に王子は入り3人で魔法兵達を見ていた。
その後は研究をしに行くものとその場で訓練をするもの、そして私に魔法の事を聞きに来るものと別れて行った。
ナグアは私に最後の魔法の事を目を輝かせながら聞きに来ていた。それに乗っかるようにリアや一部の兵士がやってきていた。私は属性を混ぜることが可能だという事を学校で試したと教えるとみんながやる気を出して走り去ってしまった。
「ふむ・・・勉強熱心なのはいい事だな」
「ええ、少し私は怖いですけどね」
「なぜですかな?」
「やっぱり魔法で人を傷つける事になりますから・・・」
「そんなにお嫌ですかな?」
「私は魔法が好きですけど・・・人同士の傷つけ合いに使ってほしいとは思わなくって」
王子はその言葉を聞いて深く考え始め、ブランドは不思議そうな顔をして話を続けた。
「しかし、ニーナ様は魔法兵を育てているではありませんか?」
「ええ、今でも私は嫌悪感は拭えていませんよ?でも、この国を守ると言われて、殿下をお支えすると誓った。それが今の私が出来ることだと思ったから・・・」
「それはお国のためですかな?それとも殿下のためですかな?」
「私のためですよ」
私は思ってもない事を口に出し驚いた。
「自分のためとは意外な答えでしたな」
私はそんな事思ってなかったのに・・・どうして
私は戸惑いながらも話を続けた。
「私は殿下が作る国で殿下の隣に居たいですから」
「・・・そうですか」
変な間があったわね・・・何か感じたものがあったのかしら
「では、殿下今回の模擬戦でのお考えをお教え願いますでしょうか」
「じゃあ話そうか」




