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魔法兵達の成長

リアは何を思ったのか氷の壁に近づいて行った。


「お、おい・・・危ないぞ」


他の兵士に声を掛けられながらも少しずつ近づきそっと氷の壁を触れた。その時、私はナグア達を泥人形に追わせるのに集中していた。


「何もしてこない?」


リアは氷を触りながら考えていた。他の兵士は離れたところで様子をうかがっていた。


「そんなに厚くない」


リアは生活魔法でもある炎を作り出して氷の壁を炙り始めた。周りの兵はそれを心配そうに見ていた。


「溶けない・・・なんで?」


呟きながらリアは炎を出し続けていた。それでも氷の壁は溶けることは無かった。


「ヒヒヒ、そんなことで壊せたら苦労はしませんぞ・・・」


ヤボヒは不気味に笑いながらそれを見ていた。


リアがしばらく炙りながら向こう側を見るとナグアが疲れ切っているのが見えていた。その姿を見て力が入ったのか火が一瞬大きくなり消えた。その後、リアは急いで風の魔法を詠唱し始めた。


「そんなところで撃ったら自分まで巻き込まれますぞ?」


ヤボヒはぶつぶつと言い出し、周りは止めようとするものも出ていた。


リアは詠唱しながら少しずつ離れ竜巻をまた起こした。その竜巻はさっきのものとは違い少し大きくなっているようだった。それが壁に当たると大きな音が鳴り私はそちらに気を取られてしまった。その瞬間、泥人形は砕かれてしまった。


こっちの事に気を取られすぎたわ・・・


私は周りを見て何人残ってるのか把握した後その人数分の小さな火の玉を壁の外へと作り出した。


ナグアはそれに気が付くと「退避!!」と叫んだ。


その言葉が聞こえた時には既に火の玉は飛び始めていた。魔法兵達は半分以上そこで火の玉に当たってしまい脱落していった。


「参りましたな・・・悠長に待った結果がこれではヒヒヒ・・・」


脱落者の中にはヤボヒの姿もあった。リアは逆に氷の壁にくっついたおかげで避けられていた。リアが居た方の魔法兵達は3人残っていただけだった。


一気に削りすぎたかしら・・・


私が心配しているとナグアがいる方から魔法が飛んできた。それは爆発する魔法のようで私もその音には驚いてしまった。


「爆発だー!割れろー!」


術式に魔力を込めながら何発も爆発を繰り出す男が居た。それを機にナグア達も詠唱を始めた。


私はまた泥人形を作り出した。そして爆発の術式を描いた男を泥人形で蹴っ飛ばした。それと同時にナグア達は魔法を放ち始めた。


リアはその攻撃に合わせるかのように距離を取って残った人に魔法を準備させた。


ナグア側の兵達をどんどんと泥人形で蹴り飛ばしていき魔法の勢いはどんどん削れていった。リア達と人数が一緒くらいになった時ナグアはまた走り出した。


リアはそれに気が付くと同じように走り近づいて行った。そして残った兵は踏ん張るように泥人形を抑えた。


二人が一緒になると詠唱を始めリアが風を巻き起こしそこへナグアが火の魔法を使い炎は巻き上がり大きな炎の竜巻のようなものが氷の壁に飛んできたのだった。


私は氷の壁に少しずつ罅が入っていくのが分かった。


負けかしらね・・・


私は泥人形の制御を外して障壁を展開して目を瞑った。それと同時に氷の壁は砕けて散った

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