仲良し?険悪?
ナグアは泥人形に追いかけられ息を切らしながら走っていた。
「お~い!追いつかれるぞ~!」
「いいから助けなさいよ!!」
マカオンとの掛け合いをしながらもナグアは走り続けて体力の限界に近づいた時だった。ラギシンとマカオンは二人で魔法を放ち泥人形の前に立った。
「お・・・遅すぎるのよ・・・」
「いい走りっぷりだったなぁ」
「真似はできませんね!」
二人は構えると泥人形に簡単な火の魔法をぶつけた。泥人形はビクともしなかったがラギシンはナグアを担いで離れた。マカオンはそれをみて泥人形に体当たりを決めた。
「ニーナ様~俺はぴんぴんしてますぜ~!」
挑発のつもりね・・・じゃあ少し力を込めちゃおうかしら
私はその言葉に反応して操るための魔力を少し増やして動きを機敏にした。そして一気にマカオンを攻め立てた。
「まじかよ・・・つ、強すぎるだろ!」
マカオンはあっという間に吹っ飛ばされた。ラギシンはそれを見てナグアを置いて前に出た。
「そんなに時間は稼げませんよ!」
ラギシンは詠唱をしながら泥人形に近づいた。そして私は詠唱を唱えきる前に泥人形を動かして攻め立てた。ラギシンは飛ばされながらも炎の槍を1本出して泥人形に飛ばした。その槍は泥人形の腕に刺さった。
ナグアはふらふらと立つと他の魔法使いもありったけの魔法で攻撃を始めた。私はほとんどの魔法の範囲から泥人形を離して避けさしていった。
「人形のあの動き・・・どうにかならないかしら」
「では、凍らせてみますか?」
術式を持った兵士がそれを発動させると泥人形の周りを凍らせていった。そして薄っすらと足も凍らされていた。
「やるじゃない!」
ナグアと他の兵達はそれぞれ魔法を準備し始めた。術式を持った人はそれに合わせるように準備を進めた。
「いくよ!」
掛け声に合わせて一斉に魔法が飛び泥人形は砕けて行った。
その間、もう一方の部隊は・・・ヤボヒが疲れて座り込んでいた。
「ヒヒヒ、硬すぎますぞ・・・」
「そりゃ、こんだけ攻撃しても罅一つ入らないんだ見れば分かる!」
「でも割る!」
他の兵士の愚痴を横目にリアは踏ん張るように風を巻き起こした。大きな竜巻は私の障壁を光らせていった。
「他の人も手伝って」
そう言うと愚痴っていた兵士達も攻撃し始めた。しかし、障壁は傷すらつかずにいた。
少し可哀想ね・・・こっちにしようかしら
私は氷の壁を作り出して障壁を解いた。
その様子にリアはムスッと頬を膨らませた。
「絶対割る!」
リアは他の風の魔法も色々と試すようになった。その様子をヤボヒは嫌な目で見ていた。
「ヒヒヒ、最後に割れれば私の勝ちだ。それまで休ませてもらおう」
リアは他の兵士達にたしなめられていた。
「一人で突っ走っても割れないから落ち着けって!」
「そうよ、ここで無理しても仕方ないわ!」
「他の手を考えよう」
リアは少し戸惑いを見せながら手を止めた。




