仕上がり
ブランドと言い合いをしながらも魔法兵達の成長を知りたいと私は思っていた。
「それでブランド様、兵達はどれだけ仕上がってますか?」
「あまり日も経ってないですからな・・・」
「どれくらい必要なのですか?」
「1年は頂きたいですな」
「遅い!」
「どこの鬼教官ですかな?」
本当にどこでそんな言葉を知るのか教えてほしいわ・・・
「でもね、魔法の事を優先にはして欲しいですね。そもそも魔法の練度が低かったらその辺の兵士に初級魔法を教えた方が早くなりますから」
「確かにそうですな、ではまた模擬戦闘を行ってもらえますかな?」
「ええ、分かったわ!」
そう言うと私はまた広場の真ん中に立った。そして障壁を張り準備をした。
「では、魔法兵達よ!お主らは仲間だ!力を合わせるところは合わせて個々の能力を活かせるところは活かして戦い勝つのだ!!配置に就け!!」
魔法兵達は戸惑っていた。
「何をしている!」
「いえ、我々配置を就けと言われても分からなくて」
「いいか!ここは訓練だ間違ってもよい!好きな場所、攻撃しやすい場所!それぞれ協力しやすい場所を探すのも訓練の一つだ!」
たまにブランドってちゃんとした事も言えるのよね・・・
「術式が隙を作って詠唱で攻撃でもよい!逆でもよい!個々であの人形を対処してもよい!好きに立ち振る舞え!何度も言うがこれは訓練だ!間違っても自分が少し痛い目に合うだけだ!!」
魔法兵達はそれでも困惑した様子を見せていた。
「今のうちに話し合ってもよいが、敵は待ってはくれんぞ!」
「じゃあ、俺が前に立つとするか!後ろは任せたぞ!!」
マカオンは思い切った事を言って人形と相対した。それを見ても他の兵士は困惑を拭えていなかったがナグアはその様子を見て笑い出した。
「あなた壁になれるの?」
「誰が壁だ!!」
「じゃあなんだっていうの?」
「囮だ!」
「よく目立つわねこの脳筋!」
その言い合いに思わず緊張がほぐれたのか魔法兵達は配置に付き始めた。
「では、よいか!!始めるぞ!!」
一斉に「ハイ!」と声が上がり私は泥人形を動かし始めた。
泥人形を睨むマカオンはいきなり火の玉を投げつけて走り出した。
「いくぞ!!」
その勢いで半数の魔法使いは泥人形に攻撃を絞りもう半数は私への攻撃に集中していた。
ラギシンは炎の槍を泥人形に向けて投げそれをマカオンと一緒に避けさせた。
「あぶね~」
「目立ちすぎだ!」
「あんだと!!」
「喧嘩すんな!!」
ナグアはそう言うと火の玉を大きくして放った。
マカオンは急いでその場を離れた。泥人形を避けさすとナグアに向かって突撃させた。
ナグアは詠唱を中断して逃げた。
「囮!何してる!!」
「俺脳筋だからわからね~」
「いつか燃やしてやるー!」
そう言いながらナグアは走って逃げ回った。




