17歳?
兵士長が考えながらウロウロと歩き始めた。
アンナが我慢できずに走っていき魔法を撃ち始めてしまった。
「侍女にも訓練をさせていたのか?」
「あれは・・・自発的にです」
「ニーナ様メイドは躾けておかねばなりませんぞ?」
「はい、注意しておきます・・・」
「もし、兵士達と模擬戦を行えばどちらが勝つと思いますかな?」
「兵士でしょうね、状況にもよりますが魔法兵では突進してくる全兵力を止められませんから」
「・・・前衛か」
「そうですね、術式をいくつも書き込み罠を張った状態で行えばいい勝負になるとは思いますが」
王子は少し遅れてやってきた。
「みんなを落ち着かせるのに手間取ってしまった。話は順調かい?」
「情報を公開しているところですよ」
「やはり部隊長は居た方がいいですな」
「ですが、今の所、相応しい人がいないので」
「それを作れということですな」
「はい、私では兵士の事は分かりかねますので」
「それはお姫様では分かりませんな」
ブランドは笑うと私も軽く笑った。
「分かりました。手が空いている時できるだけ顔を出すとしましょう」
「お願いしますね」
ブランドは兵士達の方へと戻って行った。
「何かお礼をしないといけませんね」
「あれも職務の内だと思うけど必要かい?」
「ええ、お手を煩わせるのよ?」
「じゃあ、僕が用意しておくよ」
「いいの?」
「任せて、僕も役に立ちたいから」
「じゃあ、お願いしようかしら」
王子の肩に私は頭を寄せた。
その後はしばらく日が進みブランドの扱きも入り魔法兵達は色々としっかりしていった。
その間に私は社交界、舞踏会と色々出ては虐められて過ごしていた。
「ねえ、アンナ?」
「なんですか~?」
「私思うの・・・虐められすぎじゃないかしら」
「今更ですね」
「アンナ・・・私が虐められるの慣れてない?」
「毎回でしたから」
「泣いてやる~」
私は泣き真似をするとアンナは頭を撫でに来た。
「ニーナ様は頑張ってますから~」
「アンナ~」
ユミナはこの様子に変な汗をかきながら見ていた。
「そういえばニーナ様そろそろ17歳になる頃じゃありませんか?」
「そうなの?」
「ニーナ様自分の誕生日も知らないんですか?」
「ええ、今が何月何日なのかもわからなくて・・・」
「がつ?なんですかそれ?」
「え?」
この世界に月の概念が無いのをここで私は初めて知った。なぜか1年は向こうの世界と同じ365日ということもここで初めて話にでた。
「なんで今まで勉強してこなかったんですか~」
「基本の基本は教えてもらえなかったのよ!!」
「それでも聞いたりしなかったんですか!」
「そんなの気にしてる余裕ないわよ!」
「だから馬鹿にされるんですよ!」
「言ったわね!!」
私はアンナを捕まえてわき腹をくすぐり始めた。その様子をユミナはただただ冷ややかに見ていた。




