タリア・アライア
タリアはそっぽを向いた状態で軽く怒っていた。男の人は申し訳なさそうに私達に頭を下げていた。
「もしかしてタリア様、その方が?」
「ええ、そうよ!頼りない男ですわ!」
「まったく、申し遅れました。私はサントス・アライア伯爵です。以後お見知りおきを」
「では、結婚なされたんですね!おめでとうございます」
「ええ、ありがとう。ニーナ王太子妃殿下!」
タリア様凄い圧を感じます・・・
「また結婚はしてませんよ」
私は苦笑いをしながら返すとタリアはきょとんとした顔になった。
「貴女まだだったの!?」
「婚約したばかりで・・・」
「はあ・・・奥手ねぇ。さっさと結婚までしてしまえばいいのに」
「18歳まで待つことになってまして」
「18歳ねえ・・・え?」
「え?」
「いや、あなた私と一緒に魔法学校卒業してますわよね?」
「ええ、もうお忘れに?」
「なってないわよ!」
「えっと、訳ありで私13歳で入学を・・・」
タリア夫妻はきょとんとして王子は笑っていた。
「なので卒業時は16歳ですね・・・」
「16歳ですね、じゃないわよ!!あなたどういう待遇で入ってたのよ!!」
「いや、特例で・・・」
「はあ・・・もう疲れたわ。あなた後は任せるわ」
「お、おい、タリア!申し訳ございません。失礼な事ばかり」
「いえ、いいのです。タリア様は私の友達ですから」
「学生の時からですか?」
「ええ、色々お世話をしてもらってました。私、恥ずかしながら世間知らずだったので・・・」
「世話焼きなのは今も昔も変わらないのだな」
「優しいお方なのですよ。タリア様は」
サントスはため息をついた。
「私には出来すぎた妻だな」
「泣かせてはいけませんよ?」
「タリアが泣くように見えますか?」
「彼女も女の子ですから」
サントスと私はタリアを見た。
「そうですね。私ももう少し気を付けなければなりませんね」
「タリア様をよろしくお願いいたしますね」
「ああ、任された」
王子は笑顔のまま私の横に来た。
「君もなかなかのお節介焼きだね。お二人はとても相性が良さそうに見えるのに」
「ふふふ、殿下は少し見る目がありませんから」
「え?」
「なんでもございません」
私は笑いながらタリアを見た。
「でもサントス様ならきっと色々とうまく立ち回ってくれそうですね。大変だとは思いますけど」
サントスは苦笑いをしていた。
「程々にしてもらいたいんですがね・・・」
「程々ではタリア・スレンジャーではありませんよ」
「タリア・アライアだよ、ニーナ」
王子は笑顔でそう言った。
「あ、失礼いたしました!!」
王子の訂正に私は焦って頭を下げるとサントスは笑っていた。
「いや、いいんだ。彼女は未だにスレンジャーと言っても過言ではないくらいだからね」
「しかし、それでは・・・」
「止めない方が彼女らしい」
今回ばかりは案外エリックの相性がいい発言は正解だったのかもしれないわね
「少し寂しいがね」
「タリア様もこれなら幸せですね」
「そうだといいが・・・あ、ではそろそろ失礼しますね。また、タリアが・・・」
「え、ええまたどこかで・・・」
「元気そうでよかったね」
「ええ、ほんとに・・・」
その後は何事もなく社交界は終わった。




