痴話喧嘩?
私は王子の手を引き部屋へと歩き始めた。
「エリック・・・どうしたの?ずっと考え事なんてして」
「あんなに嫌がってたのに乗る気になってる君を見て複雑な気分になっているんだ」
「そうね・・・私はあなたの横に居たい。だから出来ることをしているだけよ」
「それは、本心かい?」
「エリック、本当はあなたともっと一緒に居て話しをしていたいの・・・でも、これが進まないと一緒に居れなくなるかもしれない。不安なのよ」
「相談してくれたっていいじゃないか!」
珍しく声を荒げた王子に周りの人達は驚いていた。
「す、すまない・・・」
そういうと王子は走って行ってしまった。私の顔からは笑顔は消えていた。
「嫌われちゃったわね・・・」
「ニーナ様・・・」
アンナは心配そうにしながらも声を掛けずに私の後をゆっくりと歩いていた。
私は部屋の前に着くと呟いた。
「どうしたらよかったの」
部屋に入るとテリサは待っていたが様子を見て何も言わずに部屋を出て行った。私はそのままベッドに寝ころび顔を腕で隠した。
【エリック】
どうしてあんな事を言ってしまったんだ・・・僕は愚かだ。僕はただ一緒に居られれば良かったんだ。こんな事僕は望まない。父上にその話しはしたけど、決めるのはニーナ自身だと言った。どうしたらいいんだ。
【二人】
どうしたらよかったんだろ・・・
【ニーナ】
その日は何もする気が起きずに一日ベッドの上で考えていた。
それから別の日、王子と顔を合わせるとどこか目線を合わせられずにすれ違った。その様子を王妃は見ていた。その夜・・・
王妃は厳しい顔をして部屋にやってくると私を椅子に座らせた。
「帰る?」
「え?」
「エリックと一緒に居られないんでしょ?だから、諦めて帰るかしら」
「・・・私はまだ」
「本当に支えるつもりがあるのかしら」
私は答えることができなかった。王妃は依然と私を睨みつけていた。
「お遊びのつもりなら・・・この城から消えなさい」
「そ、そのようなつもりは!」
「なら、今の状況はなんですか!」
「・・・見ていらしたんですね」
「あなた本気で愛しているの?口だけじゃないの?」
「そんなことはありません」
「あなたの言葉は軽いのよ!!」
そう言って王妃は立ち上がった。
「よく考えなさい、あなたの事よ」
そして王妃は部屋を出て行った。
また悩んでた頃と同じになっちゃったわね。本当に好きになったのか悩んでた時期と同じ・・・
もう一度話さなきゃ!
「ユミナ!王子に・・・あれ?」
ユミナはどこかへ行ってしまっていた。
「アンナ?ユミナは?」
「へ?さっきまで居たんですけど」
その後、私はユミナを待っていた。すると、王子を連れて戻ってきた。




