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王子は考える人

今回の模擬戦闘も前と同じような結果になっていた。多少対策をしてきてはいたが泥人形に叩かれて降参する人ばかりだった。


「こりゃいかんな・・・」


そうブランドが呟くと前と同じように数人が残りマカオンとナグアが残っていた。


「前と同じじゃねえかよ!なんか策はねえのか!!」


「あるわけないでしょ!急にまた戦闘なのよ!」


マカオンとナグアが言い合いを始め残った兵も戸惑っていた。


「・・・このままじゃ駄目ね」


私はどこか脱力した様子を見せた。すると、他の兵士達が一斉に魔法を詠唱し始めてしまった。それを見てナグアは声を上げた。


「待って!今そんな悠長なことしてたら!!」


どんどん脱落させられていき残りは5人となった。


「なら、俺が道を作る後は頼むぞ」


マカオンは泥人形の目の前に立ち火の玉を無詠唱で放った。そして泥人形を攻撃し続けて動きにくくしていった。


「早くやれ!!」


「わかってるわよ!!」


4人は一斉に魔法を詠唱すると私は泥人形をそっちへと移動させようとした。マカオンはそれを体で受け止めた。


「いかせねえぞ!」


全員は魔法を放った。王子はその様子に焦り声を上げた。


「ニーナ!!」


派手な爆発と共に私は煙に包まれた。障壁は残ったままで撃った魔法兵達は諦めそうになっていた。マカオンはそれを見て叫んだ。


「何やってんだ!!まだ魔力があんだろ!撃て!!」


そしてその言葉と同時に私は泥人形を手足を外して無理に動かして抜けまた手足を付けた。


「そりゃないだろ・・・」


そして一斉に叩かれて終わりを迎えた。


「どう?ブランド」


「ニーナ様もおそらく同じ意見かと・・・」


「殿下はどうですか?」


「あ、ああ・・・心配で見ていられなかったよ」


「ブランド、私から言っていいの?」


「ええ、お願いします」


私は座り込んだ魔法兵達に笑顔のまま少し強い目に言った。


「このままじゃ使い物にならないわ」


魔法兵はその場でがっかりしていた。


「戦闘で協力的だったのはマカオンだけよ?マカオンはマカオンで策を誰かに当てにしているし、下ができた時誰が教えるの!」


女性の一人がその言葉に泣き出してしまった。


「魔法兵としてここにいるのならもっと勉強しなさい!」


「ニーナ様・・・そこらで止めておきましょう」


「ええ、分かったわ。でも、これだけは伝えておくわ。今回の訓練は指揮を執るものを見定めるためのものだったの。これからはその事も考えてもらいたいです」


私はブランドに小声で話しをし始めた。


「マカオンに知識があれば任せられそうね」


「いえ、彼は隊長を守る役目を与えた方がよろしいかと・・・」


「では、普段連絡係をしてくれている人はどう?」


「その役は伝令で十分でしょう」


「じゃあ今回は見送りね」


「ですな」


そうして2回目の模擬戦闘は終わった。

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