魔法兵達の災難
王子は続々と集まる魔法兵の様子を見ながら考え始めた。
「みんな集まったかしら?」
「ハッ!全員揃いました!」
「最近の様子はどうだったか殿下に報告してください」
ラギシンは周りを見てそれぞれに頷くと報告を始めた。
要約すると、研究室ができてから最初に分けたグループは完全になくなり、それぞれが研究するようになった。後は、これ以上増えると入らなくなるという事。課題の進捗具合も2~3人が2つ目の課題を出来ている状態で他は1つ目の課題で止まっているという事だった。
「やっぱり今後の事を考えると分けられる方が安心ですね」
「増えるのですか!?」
「確定では無いですけど・・・募るとは言ってたわ」
依然として声を出さずに考えている王子を私は一瞥して話しを続けていった。
「そういえば、2つ目の課題が出来ている人は誰がいるの?」
「ナグアとヤボヒと一応マカオンもです」
ヤボヒ?そんな人居たかしら・・・
「その3人は前に出てくれる?」
3人は私の前に立った。
ナグアとマカオンと・・・この人がヤボヒ?
凄く胡散臭い立ち姿の丸眼鏡をかけた男の人だった。
「じゃあ一人ずつ火の玉を大きくして見せて」
ナグアが人の頭よりも大きく作り、マカオンは女性の拳くらいから男性の拳くらいの変化を見せた。
ヤボヒはどうかしら・・・
ヤボヒはあっさりと二人を超す大きさを作った。
ナグアより一回り大きくなったくらいかしら・・・
「ヤボヒ、あなたはこれが限界ですか?」
「今はそうですよ。ヒヒヒ」
漫画に居そうなキャラね・・・この人
私は変な汗をかきながらその人を見ていたが王子の様子が気になっていた。
「殿下?何かありましたか?ずっと考えているようですけど」
「あ、ああ・・・その3人にするのかい?」
「二人居れば十分だと思いますし、課題だけで決めない方がよろしいかと」
少し冷たく言うと王子は焦ったような顔をして宥めてきた。
「殿下、何を見たいですか?」
王子はまた考え始めてしまった。そこにブランドがやってきた。
「今日はエリック殿下もいらしてましたか」
「ブランド!いい所に来ましたね」
「はて?」
私はブランドに経緯を小声で囁いた。
「なんだそんなことか!」
「結構困ってるのよ?」
「この前の様に模擬戦闘すればよろしいではありませんか!」
「あれではあんまり分かりませんでしたけど・・・」
「今回は見てくれている人がいるではありませんか」
「そうね、あなたも見てくれるかしら?」
「ええ、いいですとも」
その言葉にどこか魔法兵達は顔を青くしていた。




