困り顔の王様
私はテリサに扱かれ、アンナはユミナに扱かれる毎日を過ごし気が付くと17歳になる年になっていた。
王子との仲は変わらず出会えば二人で仲良く話していた。兵舎の方は模擬戦闘がよかったのか別の何かが起因して魔法兵達は研究に励んでいた。
とある1日の朝、私はアンナに起こされ朝食を摂りに行った。部屋には相変わらず王が先に来て座っていた。
「おはようございます。王様」
「ああ、おはよう」
王はまた眉間に皺を寄せながらご飯を待っていた。私は気まずくなりながら待っていると王は口を開いた。
「気になるか?」
「はい、何か問題でもありましたでしょうか?」
「・・・いや、今はいい。兵の方はどうだ?」
「今の進捗ですと3割くらいですね。一部の方はかなり進んでいますが他の方は遅れています」
「そうか・・・そろそろ、魔法兵達にも指揮を執るものを作ってもよいかもしれんな」
「指揮ですか・・・」
王はまた難しい顔で私を睨んだ。
「いつまでもお前が見ている訳にもいかんだろ。社交の場にも出てもらわねばならんのでな」
「社交の場ですか・・・」
「それにまた兵を募っているからな、増えてくるとまとめるのも大変だろう」
「では、私が決めてそれを陛下に伝えて任命するという流れでよろしいでしょうか」
「エリックと決めるがよい」
「分かりました。早いうちに相談いたします」
王の前に食事が並べられ王は難しい顔のまま食べ始めた、私は静かに待っていると王子がやってきた。
「ニーナ、おはよう」
「エリック殿下おはようございます」
王子は王の顔を見て私に小声で囁いた。
「また、何かあったのかい?」
「みたいなのですが、教えてもらえなくて・・・」
王は食事の方を見ながらこちらに声をかけた。
「私に気にせず話せばよかろう」
私は表情に出さず王子は苦笑いをしながら話し始めた。
「陛下と話していたのですが魔法兵の指揮を執る人を決めようと思うの。相談に乗ってもらえますか?」
「僕でいいのかい?」
王の顔色を伺いながら王子はそう返事すると王はまた一言話した。
「いつまでも私の顔を見て話さなくてもよいのだぞ?」
王子は焦りながら私の顔に視線を変えた。
「じゃ、じゃあ食後に行こうか」
「ええ、お願いします」
そう話していると食事が二人分出されたので私達は静かにそれぞれ食べていった。
その後、私は一度部屋に戻りテリサに伝え兵舎へと移動していった。
先に来ていた王子に魔法兵と普通の兵士は整列をして話しをしている様子だった。
「殿下、いらっしゃったのですね」
「来てくれたね、じゃあみんな訓練に戻って!後、魔法兵は全員集合するようにしてね」
その言葉を聞くと兵達は一斉に動き始めた。
「たまに見に来ているけど僕じゃ魔法の事は分からないからね」
「私は兵の事はわかりませんわ」
王子は困ったような表情をして魔法兵達の様子を見ていた。




